ガラスモザイクに関する様々な事を綴り、紹介するブログ


by mosaiquedodeca
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透明な顔

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 我が家の愛犬「友生」は動物愛護センターに保護された迷い犬だった事、我が家に来たいきさつ等は前に書きました。センターから友生を引き出し、7ヶ月に渡って里親探しをしてくださった、ボランティア団体「アグリドッグレスキュー」の海ママさん。彼女のブログを家内が見つけた事が友生を迎えることのきっかけでした。そのブログは今でも毎日見ています。アグリの、他の預かりさんのブログも時々チェックしています。海ママさんのブログ同様に読むのが日課になっているものもあります。時々アグリ以外の団体のものも(※1)読んでいます。つまり、すっかりハマってしまったという訳です。

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 海ママさんのブログを読み始めて暫くして気が付いたのですが、海ママ家の犬の「海」ちゃんの表情が他の子達と何だか違うのです。最初の頃は優華(友生の当時の名前)が目的で見ていたので、あんまり他の犬には目が行きませんでした。一緒に保護されていた子犬達のヤンチャな様子には少しは目が行きましたが、いつも後ろの方に写っている海ちゃんのことは全く注目していなかったのです。いつ見ても同じ表情で、何だか存在感を感じなかったのです。何と言うか、 “透明な顔” に見えたのです。何故だろう?長い間このことの意味が分かりませんでした。

 海ママ家に友生(優華)に会いに行った時、入口に止めた車から降りたら、縁側の掃き出し窓からガラス越しにこっちを見ている犬が2匹見えました。優華ちゃんと海ちゃんでした。玄関に入るとこの2匹と他に子犬達(他に保護された犬:2匹とも優華とは血の繋がりは無い)が走ってきて大歓迎してくれました。中でも優華ちゃんは飛びつかんばかりの歓迎ぶりでした(※2)。しかし皆と一緒に走って来た海ちゃんは、優華に気圧されたのか、初対面だったから怖がったのか、直ぐに上がりかまちの下に身を隠してしまいました。居間に移ってからも優華ははしゃいでいて甘えてきましたが、海ちゃんはそれっきり奥に引っ込んでしまいました。まるで自分の出番は終わってしまったかのように。

 友生が家に来てから一年半以上経ちました。最近彼女の顔が何だか海ちゃんの表情に似て来たのです。無表情というか、何も訴えてこないというか・・・。違う言い方をすれば、何事にも動じない、不安な様子が全く見えない、透き通った表情なのです。海ちゃんと同じような透明な顔に見える事が多くなってきました。

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       カメラを向けると意識するのでなかなか透明な顔は撮れません

 預かりさんのブログに出てくる保護犬達は、育った環境や保護される直前の境遇によって様々ですが、その時々の心の状態がはっきりと読めます。拒絶しているのか、求めているのか、不安なのか、喜んでいるのか・・・そう云った感情が割合に顕著に(顔に)現れています。そういう表情を見て、又それが変化して行く過程をみて一喜一憂。つまり感情移入して、見ています。そんな中で海ちゃんだけがいつも普通の顔なので、気を惹かれる事はありませんでした。ブログの文章には海ちゃんが “どうしたこうした” とか色々書いてありましたが、出ている写真の表情からはそう云う感情は読み取れませんでした。しかし最近、それがどうしてなのか、ようやく分かりました。保護犬は生きて行くのに必死で余裕が無く、色んな感情がすぐに顔に現れてしまいますが、海ママ家の犬達の中で唯一飼い犬の海ちゃんは、不安が無いからか(不満はあったとしても)無表情に見えるのです。つまり透明な顔と言うのはすっかり家族の一員になり、その中での役割もしっかりこなしている、言わば精神的に大人の犬だということでした。友生も最近その風格が備わって来始めたということでしょうか?

 私達も一度だけ迷い犬を保護した事がありますが、その顛末は前に書きました(ビーグルの思い出)。その時に描いたデッサンで、顔を描いた物が見つからなかったと書きましたが、最近見つけました。以下の3点です。

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ちょっと気弱そうな顔になっています (動くのでなかなか描けなかったです 後ろ足が少し大きくなりすぎました)

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かなり緊張した顔になっていますね 何だか怒っているみたい もっと友好的な顔をしていたように記憶しているのですが・・・

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       こちらのデッサンも緊迫した顔に見えます

 当時のデッサンを見ると、取り敢えず人間に保護されて家に入れてもらえたけれど、やはり安心は出来ずにずっと緊張していたのが分かりますね。


※ 1:保護活動と言っても、いろいろな方がいらして、中には病気や怪我をしている子達ばかりを預かる方もおられます。そういうブログもたまにチェックしています。北海道のある方のブログには、右サイドに今飼っている子達、預かりながら里親募集をしている子達の紹介リストがあって、その下に預かり宅で亡くなった犬猫&鳥のリストもあります。「心の住人」と題して、死亡日、滞在期間と簡単な紹介文が添えてあります。ユーモアを交えた文章でちょっとクスッとするのですが、こちらをじっと見つめている顔を(見えていないであろう眼の子もいます)見ながら読んでいると、どうしても涙ぐんでしまいます。生死の間を行き来し、辛い事沢山経験してきて、ようやく保護された子達の、それぞれの性格、性癖、そして最後の日々(年、月、日)の様子がさりげなく短い言葉に要約されています。その文章に彼等に対するブロガーの方の深い愛情が感じ取られて、読んでいる私の顔は、おそらく泣き笑いのようになっていると思います。とても人には見せられる顔ではないので、このブログは一人の時にしか読みません。

※ 2:我が家に来てからの友生はお客さんが来てもあまり歓迎しません。怖がる事は無いですが、私達との初対面の時のように自分から近づくような事は決してありません。何回か会っている人には少し愛想を見せますが、懐くような事はいっさいありません。空子は人が大好きで、いつでも、誰にでも愛想が良かったので、友生が海ママ家で私達に歓迎的だったことは別に気にも止めませんでした。犬とは大概そういうものなのだと思っていました。しかし、彼女は誰にでも懐くような犬では無かったのです。不思議なのですが、私達には最初から懐いていました。海ママさんも「お見合い(里親候補が初めてその犬に会いに行く事)の時に相性の合わない場合もあるんですよ」と言っていました。何で私達に最初から懐いたのか? これは今もって謎です。

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by mosaiquedodeca | 2017-07-15 13:26 | 猛描プータと愛犬クーコの話 | Comments(0)

ワインを使った料理

 先日スーパーで割引の赤ワインを買いました。処分品のみを並べた小さな展示台に乗っていたワインです。一見して私が買うにしては高そうなワイン。厚みのある深い色の、どっしりと重い瓶に入ったボルドー産のワイン。底に指を当ててみると、窪みが深い。これはいいワインに違いない!そう思って何故安売りなのか深く考えずに買いました。そして家に帰って夕食に開けたのです・・・が。 今になってみれば当然だと思うのですが、これが不味い。我慢して2〜3口飲んだけれど、やっぱり駄目。保存状態が悪かったらしく、腐っているとまでは言えないけれど、とても美味しくは飲めない。唯、ポリフェノールたっぷりの濃い色のワインでした。 以前同じような失敗をしているにも関わらず、またやっちゃったと思いました。10年前くらい(※1)と20年くらい前にも同じような事がありました。最も酷かったのは20年くらい前の件です。画家仲間での貧乏(スケッチ)旅行中。コンビニが今のように田舎町の津々浦々まで普及する前の、いわば田舎のコンビニエンスストアーといった感じの、お酒以外でも何でも売っているような酒屋で、年期の入っていそうな赤ワインを買いました。安宿で皆と開けてみたら、赤ではなくて茶色。そうです、赤ワインなのに茶色くなっているのです。しかし、過去に茶色いワインを飲んだ記憶がよみがえりました。フランスに居た時、友人の家で自分の生まれた年くらいに作られたワインを振る舞われたことがありました。25年以上前のワイン。みんなでグラス一杯ずつ飲みました。それはその時まで、そしてその後も飲んだ事が無い位味わいのある、美味しいワインでした。その色が少し茶色っぽかったのです。そのことを思い出し、もしかしたら美味いかも・・という淡い期待は、勿論!大はずれでした。美味いどころか腐っていたのです。銀座辺りのワイン専門店で買ったのならいざ知らず、茶色いワインがまともな筈がないですね。口をつけてしまったけれどお腹を壊さないか心配になる程ひどい味でした。 さて、腐ってはいないけれどおそらく適正温度では保管されていなかった赤ワイン。どうしたものか・・流してしまおうかとも思いましたが、あるアイデアが浮かびました。不味いが濃いワインの味から、南フランスのホテルで食べたある料理の事が思い出されました。 “Coq au vin“ (コック.オーヴァン:鶏肉を赤ワインで煮込んだ料理)を作ったらどうか? ワインとして飲むなら不味いが、煮込んだら美味しそうだと思ったのです。 ネットで作り方を調べたら出ていました。翌々日プリントアウトしたレシピを片手に段取りを確かめながら作りました。大成功でした。やはり濃い赤ワインがこの料理にはぴったりでした。ブルゴーニュのワイン(※2)だったらこんなに美味しくはならなかっただろうと思います。ホテルで食べたそれの味は随分前なのでおぼろげです。しっかりと覚えてないという事はそれほど美味く無かったのかも知れません。多分今回自分で作ったのの方が美味しいと思います、家内は随分感激してくれましたから。最も、家内は僕が作る料理はたいてい何でも褒めてくれますが・・・何故かと言うと自分が作らなくて良いから、楽ですもんね 皆さんも間違って、逝っちゃったワインを買ってしまったら是非作ってみて下さい。捨てずに済みますし、多分美味しい料理が出来ます(腕次第)。今度は「豚肉か牛肉でやってみてよ」と家内。牛肉の赤ワイン煮込み料理は存在しますから美味しいに決まっていますが、豚肉はどうだろう? 機会があったらやってみようと思います。

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  後日作った豚肉の、Coq au vin (否 Porc au vin) この時は煮込み時間が足りず、いまいちでした

※1
10年程前の1件は、近所のコンビニで買ったワインがやはり駄目になっていました(おそらく長い間売れずに展示棚に置かれていて暖められた)。これは返品しに行き、店主も応じてくれました。

※2
私の意に反して、なんと “Coq au vin“ の発祥はブルゴーニュだそうです。私はボルドーか、スペインやイタリアの濃いワインの方が絶対美味しいと思うのですが・・・。そもそも自分はブルゴーニュのワインはあんまり好きではありません(安物しか飲まないからでしょうが)。ボジョレーヌーヴォーなんて高い割にそれほど美味しいと思ったことがありません。いったい何をあんなに有り難がっているのか、気が知れません。しかもわざわざ空輸して世界中で同じ日に一斉に栓を開けるなんて・・・と、自説を主張するあまり、毒づいてしまいました。

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by mosaiquedodeca | 2017-07-01 14:16 | Comments(0)