ガラスモザイクに関する様々な事を綴り、紹介するブログ


by mosaiquedodeca
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デッサン&水彩画教室

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 昨年11月にガラスモザイクと水彩画の展覧会をやりました。ガラスモザイクの個展なら分かると思いますが、何故水彩画も展示したのか?と不思議に思われる方もいらっしゃると思います。これは何故かと言いますと、以前に触れたかも知れませんが、私はガラスモザイクだけでなくあちこちでデッサン・水彩画の教室もやっています。その中のある教室の生徒さんが展覧会を勧めて下さったのです。私は時々教室の時間内に、生徒さんの参考になればと、短時間で小品を描いていたのです。生徒さんの進行具合を見ながらなので、続けてではありませんが、大体2〜30分で仕上げるのです。それが溜ってしまったので、水彩画展をやって生徒さんにまとまったものを見て頂こうと思ったのでした。しかし、折角ならガラスモザイクも展示して少し大きめの作品も並ぶ様にと考えたのが、 “ミックス展”になったいきさつです。

 今迄ガラスモザイク教室の生徒さんの作品は紹介しましたが、デッサン教室や水彩画教室の生徒さんの作品は紹介したことがありませんでした。きょうはその中のお一人Mさんの作品をご紹介したいと思います。

 ある時Mさんが「ペットボトルってどうやって描いたらいいんでしょうか?」と質問してきました。 “えっ、何でペットボトル?” って思いましたが、よくよく聞いてみると、要するに水とかお茶のような透明な液体をどうやったら描けるのか? そう云った難しそうなものを描いてみたいということだったのです。ガラスの瓶なら絵のモチーフになりそうだとは思いましたが、瓶では無く中身の液体そのものを表現したいということだったので、それならやはりペットボトルの様に容器に思い入れみたいなものが宿りにくいものが良いかも知れないと思いました。それで彼女がいつも飲んでいるペットボトルのお茶を描いてもらうことにしました。
某メーカーのSKB茶のボトルの形が面白いのでそれをモチーフにして描き始めました。それが上の写真です。一回の授業では描き終わらず2〜3回に分けてやっと完成すると言った具合でしたが、3ヶ月程かけて2枚仕上げました。
 透明なものだって描くのは単純です。先ず形をデッサンして見えた所に見えた色を置いてゆけば良いのです。そうすれば描かれたものが自然に透明に見えて来ます。次に瓶をいくつか描いてもらいました。

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 透明なものが描けると分かったところで、またまたMさん、変な事を言い始めました。今度は「白いものはどうやって描けばいいんですか?」と質問してきました。でも、要は同じ事です。見えた通りに丹念に描けば白いものは白く見えて来ます。

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       ハンカチの様に見えますが、ティッシュペーパーです。

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前作がちょっとグレイに見えてしまったということで、テーブルの色を付けて白く見える様に描きました。但、ティッシュペーパーの柔らかい質感はやはり難しいようです。

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       白い布です。とても上手に描けましたね。

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       次は紙袋です。これもなかなか面白いです。

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  最新作は油絵具のチューブです。鉛のチューブの金属質がうまく描けましたね。


 さて、Mさんはもう3年以上教室に通っていますが、最初から描けた訳ではありません。通い始めた時は全くの初心者で、殆ど絵を描いたことが無かったそうです。私としては我流の描き方が身に付いていなかったので大変教え易かったです。誰かの絵を見て「あんな風に描きたい」とか「かっこ良くシャシャシャっと描きたい」というようなイメージを全く持っていなかったので、スポンジが水を吸い込む様に素直に私の指導に従って物の見方、描き方を吸収してくれました。その軌跡を以下にご紹介します。

 最初は鉛筆デッサンで植物を描く事から始めました。

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     葉っぱの生え方を良く観察して・・・

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     葉脈の規則性を追い掛けて・・・

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       陰影を付けてみました

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     葉っぱの集合体を、生え方の順番にも気を配って

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葉の生え方の順番と重なりの前後関係が絵の上で形のリズムを生み出しています

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この頃は、1枚の葉っぱを丁寧に描く事と葉っぱの集合体としての植物の形の有り様を平行して描いていました。

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     この辺で水彩絵の具を購入して色をつけはじめました

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仕事で植物の研究をしているとのことで、その開発中の品種の苺をモチーフに

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 次は同じモチーフを色々な描画材を用いて何枚も描くという課題です。

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       黒い革の財布をコンテで

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       同じものを鉛筆とペンで

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       最後に水彩絵の具で描きました

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このお菓子の袋をモチーフにした頃から水彩画が上達しました。財布の課題で観察力が付いた様です。光っている所を塗り残し表現しています(透明水彩の基本ですね)。

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     これは色んな果物の形をした飴とその透明な袋です

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これはご自身がヨーロッパ旅行で買って来られた練り菓子。果物籠を模していますが、10cm×15cm×8cmくらいの小さなものです。

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デジカメを描きました。これはもの凄く苦労されました。パースがなかなか決まらなくて何度も描き直しています。水彩で色を付けたものの2枚目の絵です(1枚目は写真に撮らなかった)。3ヶ月くらいデジカメに係わっていたでしょうか?・・・


 最後は時間が前後しますが、野菜や果物を描いた作品をご紹介して終わります。
最初の鉛筆で一本の線を引く事から始めた時と今では雲泥の差があります。こうして並べてみると感慨深いものがありますね。私がそうなのですから、ご本人はもっとそうだと思います。

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by mosaiquedodeca | 2013-01-12 19:42 | 絵画の教室 | Comments(0)