ガラスモザイクに関する様々な事を綴り、紹介するブログ


by mosaiquedodeca
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<   2012年 07月 ( 2 )   > この月の画像一覧

阿保さんの椅子

 耕木杜が建てる住宅の建築パースを頼まれました。建築パースは、以前ガーデニング業をやっている人と組んで、しばらくの間やったことがあります。
その人と一緒にお客さんの所に伺って、お庭を拝見しながら何処にどんな工作物(デッキ、塀、立水栓等)を設置するとか、どの辺に木を植えるとか、お話をします。同時に庭の寸法を採り、帰ってからそれらをまとめて完成予想図を描きます。平面図を元に水平線の位置、消失点等を設定して一度パースの図面を、線描で完成させます。その上にトレーシングペーパーを乗せてフリーハンドで写し取り、更にそれをコピー機にかけて紙に転写します。フリーハンドで写すのがミソで、定規で引いた線では表現出来ない、柔らかい雰囲気になります。それに簡単に彩色を施して完成です。草花や樹々を付け足して、2〜3年後の庭の状態の絵を描く訳です。そうして出来た絵をお客さんに見せるとほぼ100%仕事が成立するという事で、結構重宝がられました。その頃の絵をどこかで阿保さんが見たことがあったらしく、それで今回頼まれたという訳です。

 下絵(彩色前の線描)が出来たところで、色付け作業は事務所で行う事にしました。ディテールのチェック等をやりながら出来るので都合が良いからです。午前中に彩色の試しを1枚描き、修正事項の確認をしてから、午後にもう1枚描きました。
描き終わったところで阿保さんの工房を覗いてみました。

 実は今、彼はある椅子を作っています。この椅子はちょっと特別な椅子で、さる高貴なお方が座られる予定のものです。(これを作ることになったいきさつについては後日述べます)その第一号が丁度出来たところで、見せてもらいました。作り乍ら修正を加えるのでこれが試作ということになります。予め図面を見せてもらっていたのですが、立体になると全く違って見えます。阿保さんの頭の中には見えていたのでしょうが、私は初めて見たので「へえ〜 こうなるのか〜・・・奇麗だなあ・・」と思わずつぶやきました。そこには平面図ではイメージ出来なかった絶妙のバランスの美しい椅子が立っていました。

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背もたれの部分が大きく湾曲しています。この曲線は私に、上昇気流に乗って空に向かって伸びる帯状の布を連想させました。それは背骨の曲線とも重なって、座ると自然と姿勢がよくなりそうな形です。

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前の二本の足は座面にくっついていません(普通は座面に突き刺して固定させます)。これは中央部分で接合しているので座面が宙に浮いた感じがします。私にはこれが、お供え物の台のように見えました。両手を頭上にかざして手首をくっ付けて持ち上げるイメージです。後から見に来た家内は鳥居の形に見えると言っていました。

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後ろから見た姿が美しいと言ったのは事務所の峰さんと家内。2人とも女性。確かに木の組み方が強度的な安心感を与え、すらっと背筋の伸びたその佇まいは、無駄な贅肉が無いのは勿論、過剰な筋肉も付いていない男性の後ろ姿のようでもあります。

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 前足の角度が少し前のめりなのが何となく気になっていたところ、阿保さん自身の口から、少し角度を修正するという言葉が出ました。「そう、それがちょっと気になっていたんだよ」って言ったら、「小黒さんたちと見ているところが全部一緒なんだよねえ・・・」と驚いていました。実は作る前に図面を見せてもらって意見を聞かれて述べた内容も、すべて阿保さんが気にしていた部分と一致していたようなのです。その時に私たちの意見(と感想)を聞いて、何か踏ん切りがついたようなことを言っていました。 “自分の感覚に素直に従って作ること” に意を強くしたようでした。


 カメラを持っていなかったので携帯で写真を撮りました。画像がぬるいのはその為です。完成して納品されたらもう一度ちゃんと写真を撮って、もう少し詳しくご紹介したいと思います。何しろ、まだでき上がっていないもの、納品されて用に供してもいないものを、ここであまり詳しく云うことは適切ではありません。失礼になりますから。この椅子については後日またお話ししたいと思います。
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by mosaiquedodeca | 2012-07-29 18:15 | 阿保さんと耕木杜 | Comments(0)

水鉄砲

 今年はどうやら “カラ梅雨” だったようですね。あんまり雨も降らず、じめじめした日も長くは続かなくて楽でしたが、そろそろ梅雨明けして暑い夏がやってきます。今夏はまた一昨年のように厳しい暑さになりそうな予感がします。そこで、千葉こどもの国の夏の特別工作教室のメニューは水遊びに関連したものということで、竹の水鉄砲作りをやることにしました。

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 今のお子さんは水鉄砲と言えばプラスチックのピストル型の物と思っているでしょうが、私が子供の頃は竹を切って手作りしました。昔はおもちゃは何でも自分で作りました。水鉄砲、パチンコ、弓、吹き矢など色んな武器を作って遊びました。パチンコなどは二股の木の枝に太いゴムを張って小石を飛ばします。スズメを狙いましたが、。当たったためしは無かったです。危ないので大人には怒られましたが、楽しかったです。今思い出しても危ないと思うのは、吹き矢です。塩ビ管に、ロート状に紙を丸めて真ん中に釘を差し込んだものを仕込んで、吹くのです。これが良く飛びました。矢が釘なので木に向かって吹くと“スカンッ!” と突き刺さってとても面白かったです。 “悪い子だったなあ” と思うのは蛙を木の幹に括り付けてそれを的にしたりしたことです。子供というのは、心に悪魔が宿っているのじゃないか?と思う位残酷な事を平気でやりますね。人に話を聞くとそれはどうも私だけじゃ無い様で、殆どの人は(男ですが)似た様なことをしているようです。

 フランスに留学していた時のことです。クラスメートとの雑談で、 “子供の頃の悪事” に話題がいった時、みんなで如何に自分が残酷な少年だったかを披露し合ったことがありました。フランス人は勿論、アメリカ人やアラブ人、タイ人、南米の人など何カ国もの人がいました。虫を殺した話から始まって蛇や蛙などだんだん対象が大きくなって鳥類から哺乳類、最後は犬を殺したという中東の学生の話までいきました。これ以上話すと何だかもっと恐ろしい話が出て来るんじゃないかという、ちょっと背中に冷たいものが感じられる様な気持ちを抱いたところで会話が終了しました。こういう残酷なことをする体験は多分、成長する時に誰もが通過する、 “必要な課程の一つなのだろう” とは思います。しかし思い出すと、自分が信じられない気持ちになりますね。子供には話せません。

 こどもの国の子供達には危ない物を作らせる訳にいかないので、水鉄砲にしました。今月の14、15、16日に実施します。後は来月のお盆週間、11〜18日にも行います。私が担当する日はガラスモザイク体験講座と併用でやりますのでよろしかったらお子さんを連れてお越し下さい。


 それではしばらくご紹介していなかった、ガラスモザイク体験講座の子供達の作品を以下にご紹介します。

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       富士山

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       いるか・・シャチかな?

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        カニ

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       鉛筆ですね 題材といい、構図といい、ユニークですね

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        流れ星でしょうか?

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         美味しそうですね

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       植物です

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      これは何でしょう? バットマンのマークです

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    蝶々                  蝉
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by mosaiquedodeca | 2012-07-13 06:04 | 体験教室・こどもの国他 | Comments(0)