ガラスモザイクに関する様々な事を綴り、紹介するブログ


by mosaiquedodeca
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 エッフェル塔の脇から、パリの上空にぼんやり浮かんで見える太陽。なんという大胆な構図でしょうか。こんな構図の絵はあんまり見た事がありません。浮世絵ぐらいじゃないでしょうか? 広重や北斎の絵ではこんな構図のものが結構あります。浮世絵以外ではナビ派のボナールやヴイヤールの絵にもありますが、彼等はそもそも浮世絵に影響されてそういう絵を試みているので例としてあげる訳には行きません。



 このモザイクを作ったY・Tさんは私の美術学校時代の友人のお姉さんです。弟のM君は日本の専門学校の後輩で、10代の頃からですから、彼とはかれこれ40年くらいの付き合いになります。彼は私がフランスに留学のために渡航した時、東京港まで見送りに来てくれましたが、彼自身も1年後に渡仏しました。最初ストラスブール(フランス東部、ドイツに接した町)で語学と美術を学び、後に私の入学していたパリの装飾美術学校に入学しました。私は卒業後に帰国しましたが、彼はストラスブールで知り合った女性と結婚してそのままフランスに残りました。今はパリ郊外に家を建てて住んでいます。そういう関係で、Y・Tさんもパリには何度か行っています。このモザイク画は彼女の心象風景の中のパリなのです。
彼女のモザイクのモチーフはこういう風に、心の中にあるイメージを表したものが多いです。下の3点は全て頭の中に浮かんだ風景を絵にしたもので、写真や誰かの絵などを参考にしたものではありません。ほんわかしたイメージの、どこか懐かしい、夢の中の景色のような感じの作品となっているのはこのためです。

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      ヨーロッパ(多分フランス)の田園の中の小さな町の風景

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       銀杏の木

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           燈台


風景以外では写真や絵を元にして作品を作っています。



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      もみじ:ふすま絵の一部を切り取って構成

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      モルフォ蝶:実物標本から

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          アンスリウム
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by mosaiquedodeca | 2010-01-25 21:24 | ガラスモザイク教室 | Comments(0)

草津温泉の体験教室

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草津温泉でのガラスモザイク体験教室は、いつもとは少し様子が違っていました。高名な温泉リゾート地にあるホテルという事もあって、外国人の姿もちらほら見えて、国際的な雰囲気がありました。一方、私の住んでいるご近所の方とか、下井草の知り合いの画家を知っている方がいらっしゃったりと、何かとご縁のある方にも出会いました。杉並区和泉の私が装飾を手掛けたマンションを知っておられる方にもお会いしました。近くにご友人が住んでおられるとの事で、しょっちゅう目にしていて興味を持っておられたのだそうです。 “ここで、マンションのモザイクを作った人に会えるなんて思わなかった” と、感激してくださいました。

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 杉並区和泉のマンション  壁面と柱が私の作品

ホテルにいらっしゃったお客様は最高1日500人位で連泊される方もおられる筈なので、トータルでみてもそれ程沢山の方がいらした訳ではありません。それなのに何人ものご縁のある方に出逢ったのは不思議な感じがしました。こどもの国・キッズダムでは、ゴールデンウイーク期間などは1万人近くの入場者があり、一日に30人くらい体験して頂けることもありますが、それでも極たまにしかそういう方とは出逢いません。私自身が草津になにか縁でもあるのでしょうか?…。


イタリア発祥のガラスモザイクは、あたり前かも知れませんが、欧米に在住の経験のある方やよく旅行に行かれるという方に人気があります。教室の生徒さんにもそういう方が沢山いらっしゃいますが、体験をしてくださる方もそういう人が多いです。今回の草津でもそういう方が結構いらっしゃいました。

体験をして頂いているお子さんの、お母さんと話している言葉がよく聞き取れないなあと思ったら、どうも日本語ではなさそうです。注意して聞いているとラテン語系統の言葉みたいだったので「スペイン語ですか?」と尋ねたら、そうだということでした。伺ってみれば、お母さんはメキシコの日系2世の方と結婚されておられるのだそうで、3人のお子さん達と里帰りをして正月を日本で過ごされているとのこと。お子さん達はバイリンガルですが、日本語よりスペイン語の方が堪能なようで、小さい声で “こそこそ” という感じでお母さんと話す言葉は殆どスペイン語でした。お子さんがバイリンガルになるには、家族の会話が日本語で外では現地の言葉を話すという環境が良いのだと聞いた事があります。ご家庭での会話はスペイン語なのでしょうか……。

イタリアのヴェローナに住んでいるという男の子は、やはりイタリア語と日本語のバイリンガルでした。しかし、日本に住んでいるお子さんと少し違う点は日本語がものすごく丁寧なことでした。最初私は彼に、親しみを込めていわゆるタメ口で話していました。それは、お子さんを緊張させないようにあえてするのですが、彼は終始大人同士が話すような謙譲語を交えた話し方でした。終いには私もつられて丁寧な話し方になってしまいました。教育がしっかりしたご家庭だなと感心しました。彼はガラスモザイクに凄く興味を持ったようで、自分の作品を作り終えると、私に色々と質問してきました。「先生はいつからガラスモザイクをやっていらっしゃるのですか?」という質問に始まって、どうしてガラスモザイクをやるようになったのか?とかその前は何をしていたのか?とか根掘り葉掘り聞くので、お母さんが「あらあら、先生にインタビューしているわ…」と笑っておられました。彼は翌日ホテルを出発する前に、もう一度しっかり見ておきたいと言って展示していた私の見本作品をじっくりと見ていきました。イタリアに戻ったら、ラヴェンナ(ガラスモザイクの本場とも言える町)に行ってみたら良いですね。

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    イタリア在住の少年の作品。カラフルな色の家はイタリアならでは?

この他にも欧米在住のご家族が何組か体験してくださいました。それも含めて写真撮り出来た作品をご紹介します。

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       イタリアの少年の従姉のお姉さんの作品。可愛い猫ですね


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        セサミストリートに出て来るキャラクターだそうです


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           シロクマ


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          年配のご婦人が作られたサンタクロース


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こちらもご年配のご婦人の作。炎の周りに配したラメ入りガラスの反射が文字通りハイライト


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          キノコマニアの若い女性の作品


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          母子合作の花火


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虫好きな男の子は夏も冬も関係無くカブト虫です。下のカブト虫の背景の赤は冬だから無意識に暖を求めた?夏だったら飛んで火にいる何とやらになっちゃいますね。
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by mosaiquedodeca | 2010-01-23 10:09 | ガラスモザイク教室 | Comments(0)
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遅ればせながら、あけましておめでとうございます。先日(1月8日)草津から帰ってきました。草津では大晦日から連日雪が降っていました。夜は零下10度位の日もあってけっこう寒かったです。千葉に戻って来たら暖かくてまるで春のようです。

今回は私がガラスモザイクの体験教室で、家内がポートレートを描くという仕事でしたので、一家総出で出掛けました。と言っても、二人と一匹でしかないのですが・・・。で、この一匹が泊まる場所が問題でした。当初、私たちはホテルのオーナーの方が所持されているリゾートマンションに泊まらせて頂きました。このマンションは動物禁止なのでクーコを泊める訳にはいかなかったのです。そこで車の中に泊めました。

クーコは車が大好きなので、旅行に行く時はいつも車中泊です。車の中に居さえすれば安心するようなのです。いつだったか、車を車検に出す為に他人に運転して運んでもらった事があったのですが、我々が一緒に車外に居るにも拘らず、車を追い掛けてしまいました。危うく大通りに飛び出しそうになりましたが、幸い運転手が気が付いて車を止めてくれたので掴まえることが出来ました。しかし、そのままずっと車通りの多い道を走り続けたらと思うとゾッとしました。

いかなる訳でそんなに車が好きなのか? 分かりませんが、そもそも家の裏に死にそうになってうずくまっていた時に青い首輪をしていたことに関係があるのではないかと思っています。私たちの憶測では、つまり、元々飼い犬だった彼女が車で家の近所に連れて来られて、捨てられたか、はぐれたかしたんじゃないだろうか? ということなのです。多分必死の思いで車を追い掛けたのだろうと思います。しかし、とうとう力尽きて家の裏でうずくまって居る時に私たちに拾われたのでかないかということなのです。だから車の中に居さえすれば決して置いていかれる心配が無いと思っているのじゃないかと思うのですが・・・。

そんな訳でクーコは車で寝たのですが、問題は寒さです。犬は寒さに強いし、増してやクーコは秩父の山中で猟師のクマ狩りの手伝いをしていたという川上犬の血を引いている?川上犬クーコ?らしい犬ですから、大丈夫とは思いましたが、やはり心配でした。草津の寒さは半端では無く、車中のペットボトルの水はカチンカチンに凍ってしまうし、ステンレスの水飲み用の器に水を注いだら、その水が見る見るうちに凍り付いてシャーベットが出来上がってしまいました。そこで、フロントガラスや窓には内側からガムテープでエアーキャップを貼付け、更に室内に段ボールで小さな部屋を作ってふかふかの毛布を敷いてあげました。そのせいか寒さは大丈夫そうでした。朝晩の散歩では喜んで車を飛び出して雪の中を走り回っていましたし、元気でした。しかし、ひとりで車の中でずっと過ごすのはかなり参ったみたいで、何日かすると、散歩の後に車に戻りたがらなくなりました。そんな時は車のエンジンを掛けました。そうすると置いていかれるかと思ってあわてて乗り込むのでしたが、それもそろそろ限界が近づいて来たころ、幸運なことにホテルの従業員の家族寮に引っ越すことが出来ました。ここでは、犬を室内に入れても良いという事でした。

草津温泉町でホテルが企画して温泉落語というのをやっています。その落語家の方に当初はホテルの部屋に宿泊してもらっていたのだそうですが、ホテルの予約がいっぱいになったためにその方の泊まるところが無くなり、我々の居たマンションに来る事になったのです。我々は追い出されたような恰好でしたが、これは却って幸いでした。お陰でクーコは精神的にグッと楽になったようで、それまで水や食事の量が減りつつあったのが、元に戻りました。寒さには耐えられても孤独には耐えられなかった様です。

ところで、この温泉落語は私たちの仕事の時間にやっていたためずっと聞けなかったのですが、仕事の最終日の翌日、宿泊を一日延長したので、聞きに行けました。三遊亭べん橋という若手の落語家で、春風亭柳昇の弟子だったそうですが他界したため、今は桂歌丸師匠の門下なのだそうです。空き巣狙いの泥棒の噺とろくろ首の噺を披露してくれました。仕事も終わってホッとしているのもあって、大変笑わせてもらいました。お酒を一杯ひっかけてほろ酔い気分でとても楽しかったです。サインまで頂き、この噺家の行く末を気に掛けてみようなんて気分になりました。

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草津ナウリゾートホテルのスタッフの皆様、竹久夢二ギャラリーの萩谷さん、大変お世話になりありがとうございました。特に萩谷さんには、クーコの事を気遣って頂いて本当に助かりました。犬の事を良く理解しておられて、環境を整えて下さり、感謝感激しております。また来年(いや、今年の年末ですね)もよろしくお願い致します。
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by mosaiquedodeca | 2010-01-11 10:15 | 猛描プータと愛犬クーコの話 | Comments(0)