ガラスモザイクに関する様々な事を綴り、紹介するブログ


by mosaiquedodeca
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<   2009年 09月 ( 6 )   > この月の画像一覧

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 先々週の土曜日から先週の水曜日までの、いわゆるシルバーウィークの5連休、「千葉子どもの国キッズダム」でクラフトフェアーが開催されました。春のゴールデンウィークのクラフトフェアーは毎年必ずどこかで雨の日があるのですが、今回のシルバーウィークは連日よく晴れました。お陰で「こどもの国」には沢山のお客さんが見えられて、大盛況でした。ガラスモザイクにも、多くはなかったけれどお客さんが見えて素敵な作品を作ってくれました。その中でとてもユニークな作品群を作って下さったご家族の作品を紹介します。
 お二人のお子さんとご両親の家族全員で猫の顔をモチーフにコースターを作ろうという事になりました。しかし、1人のお子さんだけがどういう訳か、猫じゃなくネズミを作ったので、3匹の猫とネズミが一匹出来あがりました。「猫に食べられちゃうぞ!」なんて声にも耳を貸さず黙々と作ったネズミは、ちょっと見には分かり辛いですが真っ赤の洋服を着た横顔がとても可愛く出来ました。
※(目地を入れる前と入れたものを並べてみました)

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最後の作品は同じ日の別のお子さんのもの。緑のカマキリです。三角頭に両脇の黒い目、わかりますか?。
 以下は別の日のお子さん達(中にはお母さん、お父さんも)の作品を御紹介します。

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by mosaiquedodeca | 2009-09-28 10:19 | 体験教室・こどもの国他 | Comments(0)
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 このブログで昨年の7月頃、ネジバナの事を書きました。今年も7月頃にネジバナがいっぱい咲き、その写真をアップしようかとも思ったのですが、昨年の方がずっと良い写真だったので止めました。今年咲いたその花々は7月中にすっかり咲き終わり、とっくに枯れてしまっていました。ところが最近になって突然、たった一輪(いや、一本)他の花に混じって勘違いして咲いてしまったものを見付けました。ネジバナと同じ位の背丈で、同じようなピンクの花をいっぱい咲かせる花(9月頃には何処にでも見付ける事の出来る花ですが、名前は知りません)に混じって、たった一本だけ咲いていました。周りをあちこち捜しましたが、ネジバナはこの一本だけでした。どういうことなのでしょうか? ネジバナってタンポポのように年中咲いている花なのでしょうか?
でもネットで調べてみたら、やっぱり6月から7月にかけて咲くということでした。
 今年の夏はあんまり暑くならず、暖かい日と涼しい日が交互に訪れたので、また初夏が来たと勘違いしたのでしょうか? 植物も人間みたいにおっちょこちょいの奴(私のように勘違いの名人が)がいるんでしょうかねえ………。

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PS 告知です。 今日から “シルバーウイーク” ですが、こどもの国キッズダムでは春のゴールデンウイークにやったクラフトフェアーの “秋バージョン” をやっています。私はガラスモザイク体験を23日の水曜日までやります。お子さんに物創り体験をさせてみたい方、また、ご自身が体験してみたい方(最近はお父さんお母さんの方が夢中になられる場合が多いです)は是非お越し下さい。
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by mosaiquedodeca | 2009-09-19 15:57 | 植物のかたち | Comments(0)
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 アラブ人の学生が研究発表で、キャバンヌ教授に出ばなを挫かれて散々な目にあった話をしました。私はロジェー・ド・ラ・フレネーというフランス人の画家について発表をしたのですが、危うく二の舞になるところでした。発表の最初にド・ラ・フレネーが何年の生まれでどういう家庭に育ったかなどを話し始めたら、教授がいきなり話を中断させて「そんなことはどうでもいいから」と言い、「ロジェー・ド・ラ・フレネーとはいったい誰なんだ?」という抽象的な質問をしてきました。
 これはキャバンヌ教授の得意な台詞で、毎週木曜日に美術・デザイン関連の分野で活躍する色んなアーチストや知識人を招いてインタビューする授業があったのですが、アーチストを呼ぶといつも最初に「×××(アーチストの名前)とはいったい誰ですか?」と訊きます。私からすれば、こんなどう答えてよいか分からないような質問でも、アーチストは、考え込んだりする事も無くスラスラと澱みなく語り出します。それを見て “彼等は余程自分に自信があるのか(ナルシシストか?)、あるいは凄いおしゃべりなんだな” とあきれたり、感心したりしました。
 私は一瞬言葉に詰まって、頭が真っ白になりかけました。 “だってそれをこれから順番に話そうとしているのに…” 頭の中で組み立てていた段取りがメチャクチャになってしまいました。
 しかし、そんなこと言っても始まりません。とにかく何か言わないといけないので、適当な事をしゃべってなんとか切り抜けましたが(なにをしゃべったのか憶えていません)、危なかったです。アラブ人学生のように私も「キャバンヌを殺してやる〜!」って叫ばなければいけないところでした。
 なんとか気を取り直して自分の得意分野である造形的な話、ド・ラ・フレネーの作品の具体的な部分の説明をしてやっと教授を沈黙させることに成功しました。造形的なことの諸々については、絵画の実践者である画家(当時私は学生だったので卵)にしか言えないことがあるのです。たとえば、ド・ラ・フレネーの絵で、小さいインク瓶が何故そこに配置されているのか? それは “インク瓶の背景の白い大きな四角形が画面から前面に飛び出して来るのを押さえ込む” 為だ、などという個々の作品の細かいことは評論家には分かりません。それ程興味も持っていないでしょう。実際にデッサンを何千枚も描き、何百枚もの画面と格闘してきた人間しか問題にしない種類の事柄だからです。とにかくそういう話を始めたら、キャバンヌ教授はもう口を挟まず黙って聞いていました。けっこう細かい話をしたので、授業時間が足りなくて、最後に「来週続きをやるかい?」と聞かれ、「勿論やります」と答えたので、2週連続の発表になりました。

 こんな意地悪なこともするキャバンヌ教授ではありますが、授業はとても面白く、いろんな事を知ることが出来ました。学生を追い詰めるようなやり方をしたのは、あんまり歯ごたえの無い学生に、物を考えるきっかけを与えたかったのかも知れません。しかし、当時の私は若かったからそんなことは分からず、教授のことが嫌いだったので、ちょっとした仕返しをしたことがあります。偶然そういうチャンスに恵まれました。

 キャバンヌ教授は授業中に良く突然学生に質問をすると書きました。たまたま私に質問が来た時が、ドン・ピシャ!のとても運の良いタイミングだったのです。その日はマチスについての講義だったのですが、私はマチスが大好きで、得意中の得意でした。マチスのフォービズム時代の作品で、顔に緑の線のある肖像画 “緑のすじ(マチス夫人)” というのがあるのですが、これをスクリーンに大きく映して話をしていた教授が、誰か獲物を捜して教室を見回しました。その時どういう訳か私と目が合ってしまい、「君はこの絵についてどう思う?」と、どうせ又まともな返答がかえって来ないだろうというような顔をして(私の被害妄想かもしれませんが)言ったのです。他の画家の作品ならきっと私は何も言えなくてしどろもどろになったでしょうが、この時は違いました。私はここぞとばかりに、鮮やかな緑の線(額から鼻筋、唇、顎まで、顔の真ん中を縦に通る)が、何故リアリティーを持って見えるのか? それは、明暗では無く暖色と寒色の対比で光と陰を表す表現方法を取っているからであること。その大胆な表現を可能にしているのは、実は真っ黒に塗られた髪の毛の強さと首の後ろの暗がりの表現である事などを蕩々と述べたのでした。キャバンヌ教授は最初はちょっとあっけにとられたような顔をしていましたが、次第に満足そうな表情に変わりました。私はしてやったりで、 “見たかキャバンヌ、あんまり人をあなどるなよ!” というような気持ちでした。
 しかし、これだけでは教授に自分を認めさせただけで、仕返しにはなりません。それをしたのはその後のことです。授業が終わって廊下で友人たちとたむろしていたら、教室から出て来た教授が私を見付け、近づいて来てこう言ったのです。「君の名前は何て言うんだい?」
 名前を訊かれたのです。これは実は美術学校の学生にとっては大変名誉なことなのです。ピエール・キャバンヌといえば美術界で名前を知らぬ者はいない高名な評論家です。例えば、TVなどでピカソやマルセル・デュッシャンについての特集番組をやっていたとすると、ゲストで出て来て、例のスーツを着て胸ポケットに絹のハンカチを覗かせて(教壇と同じ恰好で)解説をしたりする人なのです(注1)。彼が名前を訊くという事はどういう事かと云うと、つまり “君の名前を憶えておくよ。将来君が個展をやったら見に行くかも知れない。場合によっては評論を書くかも知れない” といったような意味合いなのです。
 その時私は平然とこう返したのでした。「どうして?」 するとキャバンヌ教授は少しバツが悪そうに肩をすぼめて「なんとなくさ」と答えました。私がすぐに自分の名前を言えばおかしな雰囲気にならなかったのですが、 “おれの名前を訊く意味が分からない” というような怪訝な顔で聞き返したので、教授は少しうろたえた感じで愛想笑いのような微妙な笑顔をしたのです。その一瞬だけ教授と私の立場は逆転して、一介の学生にすぎない私の方が優位に立ったのでした。(偉そうに)名前を尋ねた教授の立場が崩れた瞬間でした。
 私は “オレはアンタにへつらう気はないよ” というようなつもりでわざと聞き返したのでは無くとっさに言ってしまったのですが、一部の学生から怖れられ、嫌われていた教授に一矢報いたようなことになってその時はとても気分が良かったです。
 でも、素直に自分の名前を答えていたらいい事があったかも知れませんね。パリ市内の小さな画廊で個展をした時見に来てくれたかも……。もっとも、卒業後、フランスで作家活動をすることは無く帰国したのでどの道関係なかったですが。

注1;ピエール・キャバンヌは、「ピカソの世紀」という20世紀美術について書いた本や、マルセル・デュッシャンにロングインタビューをした本などで有名な美術評論家です。

※ このページの上の絵はロジェー・ド・ラ・フレネーの作品。
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by mosaiquedodeca | 2009-09-16 20:30 | フランス留学時代 | Comments(0)

ル・ペーニュの騎士

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 ガラスモザイク教室のY・Oさんの作品ができました。清々しい朝もやの中で馬に乗った騎士の一団が通る図なのですが、これはアンドレ・ブラジリエという画家の「ル・ペーニュの騎士」という作品が元絵です。どういう由来のある絵なのか?(ル・ペーニュとは地名なのか?だとしたらそれは何処なのか?あるいは騎士団の名前なのか?どんな物語があるのか?…なにやら意味ありげな題名です)は良く分かりませんが、とても詩情溢れる図柄です。(同じ系列にブリアンション、カトラン、ジェニー、等という画家がいて、彼らはレアリテ・ポエチック《具象的・詩情派、とでも訳したらよいのでしょうか?》と呼ばれたりしています)

 今日はこれをテーブルの上面に貼付ける作業です。


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      ガラスモザイクを貼付ける部分に接着剤を付けます。


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     櫛目の付いたヘラで延ばし、接着剤の厚みを均等にします。


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        紙貼りをした作品が裏返しになっているところ。


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紙からガラスピースが剥がれ落ちないように、そっと持って慎重に置きます。


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    上からよく押さえつけて、浮いている所が無いようにします。


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 刷毛に水を付けて紙を湿らせます。(障子紙なので直ぐに水を吸います)


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      万遍なく刷毛を廻し、全体に水を染み込ませます。


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           端からそっと紙を剥がします。


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上に引っ張ると、紙にガラスピースがくっ付いてくることがあるので、真横に引きます。


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            全体が見えてきました。


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         剥がれてしまった部分を補修します。


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              貼付け作業終了です。

 「ル・ペーニュの騎士」の周りの部分にはシンプル(絵の邪魔にならないように)な装飾模様を付ける予定です。それが出来たらまたご紹介します。
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by mosaiquedodeca | 2009-09-12 09:19 | ガラスモザイク教室 | Comments(0)
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 私は20代の半分以上、7年弱の間フランスで過ごしました。美術学校に留学していたのですが、そのうちの5年間はパリの装飾美術学校に通ってました。正式には「エコール・ナショナル・シュペリオール・デ・ザール・デコラチフ」という長い名前の学校ですが通称「アール・デコ」と呼ばれていました。この学校は非常に自由な雰囲気の学校で、左翼系の教授が多く、ホモとコミュニストの巣窟だなんて言う人もいました。確かに同じクラスにホモセクシャルの男が2人程いました。1人は本当にそうらしかったのですが、もう1人は、本当はよく分かりませんでした。しかし、自分ではそう言っており、おおっぴらにしていました。私はその学生とは割合仲が良く、冗談でお互いをののしりあったりしました。彼が、私のことを、“黄色いネズミ”(黄色人種であることを揶揄して)と呼ぶので、私は彼のことを “汚いホモ野郎” とののしってあげました。こういう冗談だけでなく、何でもあけすけに言える雰囲気がありましたので、私も思ったことを誰にでも遠慮せずに口に出していました。
 実習時間はいつも色んな学生とおしゃべりばっかりしていてあんまり作業はしませんでした。それどころか、教室を抜け出して他の実習室で作業をしている友達の所へ行って話をする事もありました。そこの教授も別に咎めることも無かったのです。私としては、そこで色んな話をすることで考えをまとめて実際の作品作りは夜部屋に帰ってからやったほうが、落ち着いて出来るので良かったのです。自分にとってはおしゃべりが一番勉強になりました。
 「ピカソの世紀—キュビズム誕生から変容の時代へ1881〜1937」という本を書いたピエール・キャバンヌという教授が “20世紀美術” という講座をやっていました。ある時、私の友人とその彼女がモグリでその授業を聞きに来たら、キャバンヌ教授は2人を見付けるなり『君等は誰だ?』と訊きました。しかし、「見学です」と答えたら、「あっ、そう」と言っただけで、そのまま授業を始めました。追い出すかと思いきや、逆に外部からわざわざ授業を聞きに来る人間がいるということで何だか誇らしげですらありました。
 この教授はキチンとアイロン掛けをしたスーツを着、胸ポケットにはいつもカラフルなハンカチ(絹らしき材質の)を覗かせて、かなりお洒落な(キザな?)恰好をしていました。そして時々教壇の真ん前の、学生が遠慮して座らない机に片尻座りなんかしたりして、見ぶり手振りを交えて芝居がかった授業をしました。彼は、篭った声でモゴモゴしゃべるのですが、それはリズミカルで時々語尾が跳ね上がる独特のしゃべり方でした。ちょうど、水中から泡ぶくがぼこぼこ沸いてくるような感じで、私たち学生はよく陰で口まねをして遊びました。
 キャバンヌ教授は時々授業の途中で教室を見回して目が合った学生に「君はどう思う?」と、問いかけるのでした。大体の学生はあんまりまともに答えられないのですが、それをちょっと小バカにしたような態度を取るのでした。しかし、教授としては多分なんとか学生の感心を惹こうとして苦心してのじゃないかと、今になってみれば思います。けれど当時の私はそんな事は考えず、感じの悪い人だと思っていました。教授は特に外国人が嫌いなようで、フランス語が堪能でない人をバカにする傾向がありました。
 この「20世紀美術」という授業は学生が研究発表をする課題があって、その善し悪しで成績が決定しました。単位を取得するには誰か一人のアーチストを選んで、資料を集め、その作品について弁じなければなりませんでした。
 クラスメートの1人、アラブ人(どこの国かは忘れました)が研究発表をした時のことです。彼が選んだのは絵画科の教授でもあったジョルジュ・ロネー(画家)でした。彼が教壇の前に立って資料を出して話し始めた途端、キャバンヌ教授は矢継ぎ早に質問をして立ち往生させてしまいました。突然のことに彼は何も答えられずに絶句したまま、弁慶のようにその場で息絶えました(無言の彼は本当にそんな感じでした)。そのまま発表は中断(始まってもいないのに)し、教授は “これだから、外国人は嫌だ。だいたいフランス語もまともに話せないじゃないか” といったような態度で、あきれたような顔をしていました。
 授業が終わって絵画の実習室に戻ってきてからの、そのクラスメートの様子ったら大変でした。荒れ狂って大声で叫びまくっていました。「キャバンヌを殺してやる〜!」なんてことまで口にしていました。その様子はとても可笑しかったのですが、 “Je vais le tuer!” と何度も吠えている彼を見ていると、本当に殺しかねない迫力がありました(勿論冗談に決まってますが、叫ばなければ気持ちが収まらなかったのでしょう)。彼の気持ちはよ〜くわかりましたが、彼にも落ち度はあります。正直 “なんてバカなことをしたんだろう” と思いました。だって、キャバンヌ教授の前でロネーさんについて述べようなんて、釈迦に説法をするようなものだからです。教授がロネーさんの画集の解説の文章を書いているのを知らなかったのでしょうか?(私はその画集を持っていて、ロネーさんにサインをしてもらっています)。キャバンヌ教授としては、皆の知っているロネー教授について語るのであれば少なくとも “自分の書いたロネーに関する記述以外の事について話して欲しい。自分の文章の要約を発表されても意味ないじゃないか” という事なのでした。
 この授業の研究発表をずっと見ていて思った事があります。フランス人は自分の知っていることのついては結構うるさいですが、知らない事については非常のに素直になります。例えばブラジル人の学生が自国の画家について発表した時など、大して面白い発表でも無く、フランス語がそれほど堪能で無いので説明もつたなかったにも拘らず、キャバンヌ教授はずう〜っと大人しく聞いていて、最後に「とても良かった!(知らない事を教えてくれて)ありがとう」と、褒めていました。キャバンヌ教授に限らず、他の教授も学生も、外国の事(異文化)にとても興味を持っていて、何でもないような些細な事でも大袈裟に感心し、とてもリスペクトしてくれました。それは未知の新しい事についても同じで、誰もやった事の無い事に挑戦する人には実に寛容で、うまく行かなくても決して非難するようなことはしませんでした。いわゆる “新取の気質” を持っているように思いました。
 ところで、実は私もこのアラブ人の学生のように、自分の研究発表の時に少し失敗しかけました。私もフランス人の画家、ロジェー・ド・ラ・フレネーについて発表したのですが、当然、キャバンヌもよく知っている画家でした。(日本では全く知られていませんが、ピカソやブラックと同年代でキュービストでもありました。残念ながら第一次世界大戦の負傷が元で若死にをしました。)
 
                      キャバンヌ教授2に続く

※ このページの上のイラストは、学生時代の小さな手の平サイズのクロッキー帳をめくっていたら出て来た1ページです。上3点は当時のクラスメイトの一人が描いたもの。右上が私を描いた似顔絵。一番下の描きかけのデッサンは私が(誰か憶えていない)クラスメートの一人を描いたもの。 
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by mosaiquedodeca | 2009-09-08 17:48 | フランス留学時代 | Comments(2)
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 ちょっと前の話になりますが、夏休み最後の日曜日(8月30日)、千葉こどもの国キッズダムにガラスモザイク体験教室を開きに行って来ました。この日はあいにく朝から雨が降ったり止んだり、なにやら台風が接近中ということであんまり入場者が見込めません。“今日は見本作品でも作ろうかな…”なんて思っていたら朝イチから2人姉妹の小さなお子さんが見え、早速作品を作ってくれました。モノツクリ体験が目当てで来園するお子さんは、開園と同時に体験館(モノヅクリングビレッジ)を訪れてくれます。たまに油断してゆっくり準備をしていると、道具を広げる前にお客さんが来てしまってあわてることがあります。
 そのお子さん達の作品が仕上がってから後はしばらく暇で、もしかしたら今日はこれで終わりかなあと不安がよぎりました。窓の外を見れば雨アシが強まって来て、小走りに出口方面に向かう親子連れが何組も見えます。その後、外にはあんまり人影が見当たらなくなりました。
 ところが、こんな天候にも拘らずお昼を回る頃から、お客さんが見え始めて、途切れることがありませんでした。外に人が居ないのに、どこからか、沸いてくるように入館者があり、1日が終わってみれば結構沢山の人が体験してくれました。こどもの国自体の来園者数はいつもの五分の一位だったのですが…。

 午後3時を過ぎて外に人影が見えなくなった頃、一組の親子が入って来られました。お父さんと可愛い姉妹と4〜5歳くらいの男の子です。姉妹の下のお子さんが、ガラスモザイクを見るなり「これやりたい!」と目を輝かせてお父さんの腕を引っ張ります。その子の着ていた服がお姉ちゃんとお揃いで、良く見るとカエルの顔がいっぱい。よほどカエルが好きなんだろうと聞いてみれば、やはり大好きとのこと。そうなると当然、分かりますよね?
 案の定、お姉ちゃんは自分の服のプリントを見ながら下絵を描き、青いカエルを作りました。妹さんの方は黄色いハートの図柄をお父さんと一緒に仕上げました。

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出来上がった作品をかざして記念撮影。ガラスモザイクをやりたくてお父さんに何度もお願いしていた下のお子さんはとっても満足そうににっこり。

外は雨、風はまだ強くない静かな午後。こんな日のこどもの国はモノヅクリ体験も落ち着いてじっくり出来るのか、キッチリとした密度の高い作品が揃いました。それらの一部をご紹介します。

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      こちらはお母さんの作品。隙間無くキッチリと作っています。

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           傑作ですね。あんぱんマン

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   途中からお母さんが主体になって完成したひまわり。良く出来てます。

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こちらもお父さんの方が夢中になって作った作品。カブト虫の体のひねり、動きにこだわりました。お父さんは若い頃美術を目指していたそうです。どうりでこだわり方が違うと思いました。美術用語で言うところの、“ムーブマン”を出すために頑張って作りました。カブト虫が生きて動き回っているようです。

 という訳で、この日はほとんど親子体験でした。
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by mosaiquedodeca | 2009-09-02 21:13 | 体験教室・こどもの国他 | Comments(2)