ガラスモザイクに関する様々な事を綴り、紹介するブログ


by mosaiquedodeca
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

2017年 07月 15日 ( 1 )

透明な顔

b0143231_07224587.jpg

 我が家の愛犬「友生」は動物愛護センターに保護された迷い犬だった事、我が家に来たいきさつ等は前に書きました。センターから友生を引き出し、7ヶ月に渡って里親探しをしてくださった、ボランティア団体「アグリドッグレスキュー」の海ママさん。彼女のブログを家内が見つけた事が友生を迎えることのきっかけでした。そのブログは今でも毎日見ています。アグリの、他の預かりさんのブログも時々チェックしています。海ママさんのブログ同様に読むのが日課になっているものもあります。時々アグリ以外の団体のものも(※1)読んでいます。つまり、すっかりハマってしまったという訳です。

b0143231_07232340.jpg

 海ママさんのブログを読み始めて暫くして気が付いたのですが、海ママ家の犬の「海」ちゃんの表情が他の子達と何だか違うのです。最初の頃は優華(友生の当時の名前)が目的で見ていたので、あんまり他の犬には目が行きませんでした。一緒に保護されていた子犬達のヤンチャな様子には少しは目が行きましたが、いつも後ろの方に写っている海ちゃんのことは全く注目していなかったのです。いつ見ても同じ表情で、何だか存在感を感じなかったのです。何と言うか、 “透明な顔” に見えたのです。何故だろう?長い間このことの意味が分かりませんでした。

 海ママ家に友生(優華)に会いに行った時、入口に止めた車から降りたら、縁側の掃き出し窓からガラス越しにこっちを見ている犬が2匹見えました。優華ちゃんと海ちゃんでした。玄関に入るとこの2匹と他に子犬達(他に保護された犬:2匹とも優華とは血の繋がりは無い)が走ってきて大歓迎してくれました。中でも優華ちゃんは飛びつかんばかりの歓迎ぶりでした(※2)。しかし皆と一緒に走って来た海ちゃんは、優華に気圧されたのか、初対面だったから怖がったのか、直ぐに上がりかまちの下に身を隠してしまいました。居間に移ってからも優華ははしゃいでいて甘えてきましたが、海ちゃんはそれっきり奥に引っ込んでしまいました。まるで自分の出番は終わってしまったかのように。

 友生が家に来てから一年半以上経ちました。最近彼女の顔が何だか海ちゃんの表情に似て来たのです。無表情というか、何も訴えてこないというか・・・。違う言い方をすれば、何事にも動じない、不安な様子が全く見えない、透き通った表情なのです。海ちゃんと同じような透明な顔に見える事が多くなってきました。

b0143231_07235047.jpg
       カメラを向けると意識するのでなかなか透明な顔は撮れません

 預かりさんのブログに出てくる保護犬達は、育った環境や保護される直前の境遇によって様々ですが、その時々の心の状態がはっきりと読めます。拒絶しているのか、求めているのか、不安なのか、喜んでいるのか・・・そう云った感情が割合に顕著に(顔に)現れています。そういう表情を見て、又それが変化して行く過程をみて一喜一憂。つまり感情移入して、見ています。そんな中で海ちゃんだけがいつも普通の顔なので、気を惹かれる事はありませんでした。ブログの文章には海ちゃんが “どうしたこうした” とか色々書いてありましたが、出ている写真の表情からはそう云う感情は読み取れませんでした。しかし最近、それがどうしてなのか、ようやく分かりました。保護犬は生きて行くのに必死で余裕が無く、色んな感情がすぐに顔に現れてしまいますが、海ママ家の犬達の中で唯一飼い犬の海ちゃんは、不安が無いからか(不満はあったとしても)無表情に見えるのです。つまり透明な顔と言うのはすっかり家族の一員になり、その中での役割もしっかりこなしている、言わば精神的に大人の犬だということでした。友生も最近その風格が備わって来始めたということでしょうか?

 私達も一度だけ迷い犬を保護した事がありますが、その顛末は前に書きました(ビーグルの思い出)。その時に描いたデッサンで、顔を描いた物が見つからなかったと書きましたが、最近見つけました。以下の3点です。

b0143231_07252873.jpg
ちょっと気弱そうな顔になっています (動くのでなかなか描けなかったです 後ろ足が少し大きくなりすぎました)

b0143231_07260979.jpg
かなり緊張した顔になっていますね 何だか怒っているみたい もっと友好的な顔をしていたように記憶しているのですが・・・

b0143231_07270470.jpg
       こちらのデッサンも緊迫した顔に見えます

 当時のデッサンを見ると、取り敢えず人間に保護されて家に入れてもらえたけれど、やはり安心は出来ずにずっと緊張していたのが分かりますね。


※ 1:保護活動と言っても、いろいろな方がいらして、中には病気や怪我をしている子達ばかりを預かる方もおられます。そういうブログもたまにチェックしています。北海道のある方のブログには、右サイドに今飼っている子達、預かりながら里親募集をしている子達の紹介リストがあって、その下に預かり宅で亡くなった犬猫&鳥のリストもあります。「心の住人」と題して、死亡日、滞在期間と簡単な紹介文が添えてあります。ユーモアを交えた文章でちょっとクスッとするのですが、こちらをじっと見つめている顔を(見えていないであろう眼の子もいます)見ながら読んでいると、どうしても涙ぐんでしまいます。生死の間を行き来し、辛い事沢山経験してきて、ようやく保護された子達の、それぞれの性格、性癖、そして最後の日々(年、月、日)の様子がさりげなく短い言葉に要約されています。その文章に彼等に対するブロガーの方の深い愛情が感じ取られて、読んでいる私の顔は、おそらく泣き笑いのようになっていると思います。とても人には見せられる顔ではないので、このブログは一人の時にしか読みません。

※ 2:我が家に来てからの友生はお客さんが来てもあまり歓迎しません。怖がる事は無いですが、私達との初対面の時のように自分から近づくような事は決してありません。何回か会っている人には少し愛想を見せますが、懐くような事はいっさいありません。空子は人が大好きで、いつでも、誰にでも愛想が良かったので、友生が海ママ家で私達に歓迎的だったことは別に気にも止めませんでした。犬とは大概そういうものなのだと思っていました。しかし、彼女は誰にでも懐くような犬では無かったのです。不思議なのですが、私達には最初から懐いていました。海ママさんも「お見合い(里親候補が初めてその犬に会いに行く事)の時に相性の合わない場合もあるんですよ」と言っていました。何で私達に最初から懐いたのか? これは今もって謎です。

[PR]
by mosaiquedodeca | 2017-07-15 13:26 | 猛描プータと愛犬クーコの話 | Comments(0)