ガラスモザイクに関する様々な事を綴り、紹介するブログ


by mosaiquedodeca
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パンとワイン

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 8月はあちこちで夏休み体験講座があって大忙しでした。それらがようやく終了して、ゆっくり休めるかと思うとそうでもありません。8月中にお渡ししなければならない作品が、手を付けられないまま残っています。その内のひとつ、パンとワインをモチーフにした作品を昨日依頼者の方にお渡ししました。前日に完成というギリギリの状態でしたが、出来上がった作品には結構満足しています。
 結婚される友人の方に送られるそうで、どのようなモチーフにしようかと話し合った結果、パンとワインが良いだろうとことになりました。今迄結婚のお祝いには葡萄の作品が定番でした。しかし頼まれた方が、アトリエに飾ってあったワイングラスに赤ワインが入っている作品をいたく気に入られ、それが欲しいと言われました。ただ、そのご友人の方(女性)がお酒が大好きなら、ワインが特に好きと云うなら良いですが、何しろ結婚のお祝いですから・・・。「それじゃあ、パンを付け加えて作ってもらえますか?」と言われました。聞けばキリスト教信者の方だそうです。「なるほどね、それにしよう」。パンとワインはキリストの血と肉を意味しているらしいのです。たしか、最後の晩餐の時に弟子達に分け与えたのがパンとワイン・・・だったような気がします。
 丁度パンを描いた水彩の小品があったので、それを元に作る事にしました。頭の中では随分前にこの作品は完成していたので、作り始めたら一挙に仕上がりました。ガラスの色選びに多少迷いましたが、あとはスムーズに制作出来ました。ガラスモザイクは頭の中にイメージが無いと作り始められません。明確なイメージが無くて始めると中々仕上がらないのです。絵と違ってモチーフを前にして見ながら作ることはしません。下絵を準備して、限られたガラスの色から最も相応しい表現になるものを選んで作ります。今回ははっきりとした計画が頭の中で出来上がっていたので、直ぐに完成しました。忙しくて手を付けられないでいた時間が長かったのが却って良かったみたいです。その間に頭の中で完成してしまったからです。

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     切り口がこちらを向いた中央のパンを左右反転させて採用しました

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         全体図です

 以下は部分のアップ

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 夏休み中の体験講座は全部合わせて250人くらいの子どもたちがガラスモザイクを作ってくれました。写真はあんまり撮れませんでしたが、次回その一部をご紹介します。
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Commented by かば園長 at 2011-09-22 11:22 x
このモザイク素敵ですね!
ピースの選び方でワインの透明感まで出てる感じがします。 セザンヌの若い頃の絵にも似て面白いです。
Commented by mosaiquedodeca at 2011-09-24 06:08
セザンヌの名前が出るなんて光栄です。
色を分析して点描にする事を考えた印象派の作品はモザイクの表現に通ずるところがありますね。点描を色彩分析的に考えた、いわゆる前期印象派(シスレーやシニャックなど)の作品はちょっと違うのですが、後期のゴッホとセザンヌの表現はモザイクの技法を解析する上で面白いのです。タッチに表現を持たせた作品を作った人達ですから。いずれそのあたりの事をまとめて文章にして残したいと思っていますが、なかなか手を付けられません。

園長のブログ時々見ています。コメントありがとう。
by mosaiquedodeca | 2011-08-29 15:52 | ガラスモザイクの制作 | Comments(2)