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ガラスモザイクに関する様々な事を綴り、紹介するブログ


by mosaiquedodeca
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工務店のウエルカムプレート

工務店のウエルカムプレート_b0143231_15184053.jpg


工務店の玄関先の床に埋め込むウエルカムプレートを制作しました。住宅を作っている会社です。円形のプレートにWELCOMEという文字を円く配置して真ん中に家を描きました。
今回の仕事で問題だったのは、玄関先なのでお客さんに踏まれることを想定しなければならない事でした。ガラスモザイクに使うガラスは4mm位しか厚みがありません。どんなに強力な接着剤を使ってもセメントの目地では直ぐに剥がれてしまいます。剥がれなくするには、目地にも硬い接着剤を詰めてガチガチに固めてしまわなければなりません。ガラスピースの表面以外を完全に埋め込んでしまうのです。
それは以下のような段取りで行います。
貼付ける部分に接着剤(接着剤はクリヤーなものを使い、ボディーを作るために細かい砂を一緒に練り込んでおきました)をたっぷり付けて、表面に紙貼りがしてあるガラスモザイクを置きます。そして、強く押し付けます。するとガラスピースの隙間、つまり目地部分に接着剤が盛り上がって来ます。ガラスモザイクには紙が貼ってあるので、空気は抜けますが目地は紙に阻まれてガラスの表面より上には盛り上がりません。
以前、埼玉県の川口市で屋外の床面にガラスモザイクを施した事が何度もあり、これはその時に考えたやりかたです。但し、目地の隙間に大きいバラつきがあると、押し付けた時にガラスの表面より高くはみ出して盛り上がってしまう部分が出来たり、逆に目地材が足りず埋まらなくて穴になる場所が出来たりします。キレイに目地をいれるのはなかなか難しいことで、隙間を一定に保ってモザイクを作る技術と施工時の(長年の経験によって培われた)“勘”が必要とされます。
川口市に施したものは施工から何年か経った後に行ってみましたが、破損等はありませんでした。接着剤を目地まで詰め込んで固めてしまうと踏んでも大丈夫なのは既に実証済みです。

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     ガラスピースを並べ終わったところです。

工務店のウエルカムプレート_b0143231_15204423.jpg
厚みを調整するためタイルをカットして繋げて円盤を作り、底上げに使用。これにガラスモザイクを貼付ける。と同時に目地埋めまで行い、完成したものが一番上の写真。

工務店のウエルカムプレート_b0143231_1522189.jpg


工務店のウエルカムプレート_b0143231_15223963.jpg
現場に設置したところ。周りはテラコッタタイル。このタイルと同じ厚みにする為に上記の底上げ用の円盤が必要だったのです。

工務店のウエルカムプレート_b0143231_15231245.jpg
     周辺はこんな感じです。

工務店のウエルカムプレート_b0143231_1524158.jpg

by mosaiquedodeca | 2010-05-14 15:27 | HP最新ニュース