モルフォ蝶が出来ました
2009年 01月 23日
以前紹介したガラスモザイク教室のYTさんのモルフォ蝶のモザイクが完成しました。前回は本物のモルフォ蝶の写真を載せましたが、何故本物があったかというと、実はYTさんの娘さんがペルーに旅行に行った時にYTさんにお土産に買って来た標本を見せてもらったからです。このモルフォ蝶の作品は、その娘さんのお誕生日が来るので、今度はYTさんから娘さんプレゼントするということで作ったものだそうです。
本物のモルフォ蝶は色彩がもっと鮮やかではありましたが、完成したモザイクには、本物には無い素晴らしい表現が出来ています。これは純粋に絵画的表現と言えるもので、絵の具や石や色ガラスなどを使って、視覚の世界(3次元)を平面に置き換える作業をしないと出てこないものです。カメラでは決して出来ないものでもあります。人が、見えた(網膜に映った物を脳が感じて捉えた)ものを筆のタッチやガラスピース(その形と並べ方)によって置き換えたものでないと現れない“効果”がそこに浮かび上がっています。
それは、蝶々の部分だけ作った時点ではまだ出来なかった表現です。蝶々の回りを完成させて初めて現れました。蝶々だけのものとすべて完成したものを比べてみて下さい。完成したものは、蝶々が生きているように見えませんか?今にも動きそうです。いや、動いて見えます。小刻みに羽ばたいています。何処かに飛んで行きそうです………。
制作途中・蝶々だけが完成
背景の白いガラスで蝶々の回りを縁取っただけなのですが、効果は抜群ですね。勿論、蝶々本体の左右の羽の微妙な変化、アシンメトリー(シンメトリーでは無いという意味)にした表現も功を奏している事は言うまでもありません。
この縁取りは、いわゆるローマンモザイクでは必ずやることなのですが、以前は何の為にやるのか、良く解りませんでした。唯、そうやることによって何となく画面が良く見える。いい感じになるという風に感じていたものですから、いつもそうしていました。しかし、最近はその意味がはっきり解るようになりました。このモルフォ蝶の作品などによって(以前紹介したカニの作品もそうですが)、地と図の関係を作るのに必要不可欠な要素であることが明確になりました。地と図の関係と云うとそれは即ち平面である絵画における3次元空間(前後関係、奥行き)の表現のことですが、それについての詳しいことは、次の機会に別の作品を通してお話します。
本物のモルフォ蝶は色彩がもっと鮮やかではありましたが、完成したモザイクには、本物には無い素晴らしい表現が出来ています。これは純粋に絵画的表現と言えるもので、絵の具や石や色ガラスなどを使って、視覚の世界(3次元)を平面に置き換える作業をしないと出てこないものです。カメラでは決して出来ないものでもあります。人が、見えた(網膜に映った物を脳が感じて捉えた)ものを筆のタッチやガラスピース(その形と並べ方)によって置き換えたものでないと現れない“効果”がそこに浮かび上がっています。
それは、蝶々の部分だけ作った時点ではまだ出来なかった表現です。蝶々の回りを完成させて初めて現れました。蝶々だけのものとすべて完成したものを比べてみて下さい。完成したものは、蝶々が生きているように見えませんか?今にも動きそうです。いや、動いて見えます。小刻みに羽ばたいています。何処かに飛んで行きそうです………。
背景の白いガラスで蝶々の回りを縁取っただけなのですが、効果は抜群ですね。勿論、蝶々本体の左右の羽の微妙な変化、アシンメトリー(シンメトリーでは無いという意味)にした表現も功を奏している事は言うまでもありません。
この縁取りは、いわゆるローマンモザイクでは必ずやることなのですが、以前は何の為にやるのか、良く解りませんでした。唯、そうやることによって何となく画面が良く見える。いい感じになるという風に感じていたものですから、いつもそうしていました。しかし、最近はその意味がはっきり解るようになりました。このモルフォ蝶の作品などによって(以前紹介したカニの作品もそうですが)、地と図の関係を作るのに必要不可欠な要素であることが明確になりました。地と図の関係と云うとそれは即ち平面である絵画における3次元空間(前後関係、奥行き)の表現のことですが、それについての詳しいことは、次の機会に別の作品を通してお話します。
by mosaiquedodeca
| 2009-01-23 08:51
| ガラスモザイク教室