レジェンド?

 最近気がついたことですが、ユーちゃんはとても家族愛が強い犬です。と言うのは、家内と私とユーちゃんの3人で外出する際に、家族全員の動向を気にする行動を取るからです。散歩の時に家内がリードを引いて、後ろを足の遅い私が歩いていると少しずつ遅れていきます。しばらくすると何メーターか距離が空きます。するとユーちゃんは必ず足を止めて振り返って私が追いつくのを待っています。体は前を向いたまま首を180度まげて、ちょっと心配そうな “困った顔” でじっと私を待っています。それはまるで出来の悪い、愚図でのろまな子の面倒をみている母親のような感じなのです。
 散歩から帰って家に入る時も同じような行動をとります。クーコは私達に遅れまいと慌てて家の中に入ろうとしました。ドアを開けると私達の脚の脇をすり抜けて必ず一番に入りました。それを見ていつも『一等賞!』と声を掛けていました。しかし、ユーちゃんは同じように一番に入りますが、そこからが違います。私達2人が中に入って、鍵を閉めて、靴を脱いで板の間に上がるまで待っています。最後の人が入り切るのを確かめてから居間に入ります。 “1人も欠けてはいけない” と思っているみたいなのです。

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     全員揃ったので定位置へ

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     ホッとしたような満足そうな顔です


 我が家に来るまで預かって下さっていた方(海ママさん)から、おそらくユーちゃんは野良になってから独りで子犬を産んで育てていたこと、ダニにビッチリ食いつかれながらも必死で守っていたことなどを聞いています。預かられてからも、子犬達の面倒をみて、叱るときは叱ってちゃんと躾をしていた立派な母犬だと。
 そんなユーちゃんはなかなか貰い手が現れず、長いこと(七ヶ月間)海ママさんの “預かりブログ” に登場していました。体毛の色と模様のあり方がクーコに似ていたことから私達の目にも留まり、以後毎日ブログを見ていました。次はどんなことが書かれているか、ユーちゃんの様子はどんなかをいつも気にしていました。更新してない日があると、どうしたんだろう?とヤキモキしました。
 それは私達だけでなかったようです。同じように毎日ブログを見ていた人が沢山おられました。つまりユーちゃんのファンがいっぱいいたのです。それが分かったのは私達の家にトライアル(お試しに飼う期間)が決まったという記事に寄せられたコメント数が過去最多だったと伺った時です。沢山の方がユーちゃんの行く末を心配しておられたのです。私達もそのコメントを読みました。沢山の暖かい言葉が寄せられていて、ユーちゃんを幸せにしないとその方達に “叱られてしまう” と緊張してしまいました。海ママさん曰く、ユーちゃんは “伝説の犬” なんだそうです。

 ところがユーちゃんは我が家に来てからは、酷い環境の中で健気に子供達を守っていた立派な母犬だったなんてことはちっとも感じさせませんでした。ヤンチャで甘えん坊の男の子のような犬にしか見えませんでした。保護されてから七ヶ月、他に沢山保護犬(子犬)がいたものの、安心安全なお家の中で可愛がられて生活していたからでしょうか、すっかり家庭犬になって我が家に来たみたいです。

 甘えん坊振りを発揮したのは最初の日の夜からです。ベッドの脇に長座布団を敷いてあげたのにそこには眼もくれず私のベッドに上がって来て、掛け布団の上でピッタリくっついて寝ました。翌日か翌々日には布団の中に潜ってきました。まるで猫みたいです。その時は冬でしたが、夏になったらさすがにベッドには上らずに長座布団あるいは床板の上に寝っ転がるようになりました。夏の盛りが去って少し涼しくなってきたら、途端にまたベッドに上るようになりました。今は私の足元に丸くなって寝ています。蹴っ飛ばさないように気を使います。また寒くなるに連れて足元からだんだん上に上がってくるのでしょう。

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    ソファーを占領

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    ・・・


 家内の使っている居間のソファーはユーちゃんの定位置の1つになりました。常に半分以上占領しています。家内がそこで横になると背もたれと家内の間の狭い隙間に(細長くなって)挟まれています。窮屈だと思いますが目を閉じて幸せそうな顔をしています。しかし油断禁物です。時に四肢を突っ張ってソファーから家内を落とそうとするような動きをします。実際落とされそうになって家内は慌てています。何と言うか・・我が物顔ですね。

 やんちゃな事で言えば、散歩の途中犬を見れば必ず吠えかかるし、犬に限らず猫でも鳥でも飛びかかろうとします。追っ払おうとしているのでしょうか。時には何が気に入らないのか、人にも逆毛を立てています。クーコは時々人に吠えていました。いかにも怪しげな人、例えば登山服みたいな格好をしていた人などに。そしてキャーキャーはしゃいで走り回っている子どもにも吠えていました。子どもの場合は「騒ぐんじゃない!」って叱っているような感じでした。クーコは庭にいるのが好きで日中は外に繋ぐことが多かったですが、朝晩クーコに吠えられている小学生は、私達の姿が見えないと、「ば〜か!」なんて言って通るくらいでした。ユーちゃんは吠えかかったりはしませんが大体誰にでも逆毛を立てます。私達以外は総て敵だとでも思っているのでしょうか?
 私との散歩では、躾けが効いたみたいで、滅多に犬猫に吠えかからなくなりました。しかし家内と一緒の時は相変わらずイケイケのようです。
 ユーちゃんのヤンチャぶりは、例えば(最初からそうでしたが)庭の奥に繋がれている犬に対してわざわざ喧嘩をふっかけるところです。相手が、気がつかないか面倒くさがっているのに挑発するのです。反応するまでそこに留まって吠えます。そしてとうとうその犬が怒り出すと、さっさと逃げます。その犬が大型犬でも関係ないのです。シェパード、秋田犬、大型のミックス犬、何でもござれです。

 私達の目からは母性溢れる立派な母犬、 “レジェンド” にはあんまり見えなかったユーちゃんですが、冒頭に書いたように最近の行動は、子連れだった時のことを彷彿とさせます。3人揃わないといけない、 “1人も欠けてはいけない” と思っているらしいところなど、家族としての意識が強いのかなと思います。
 もしかしたら他の犬猫に突っかかって行くのは家族を守る意識からなのか? そしたら、彼女にとって私達は “子犬” なのでしょうか? まさか子犬とは思っていないでしょうから、外敵から身内を守ろうとする習慣だけが残ってしまったのかも知れません。もともと喧嘩っ早い性格かも知れませんが、過酷な過去の話を聞いているので、そんな風に思わなくもない、今日この頃です。
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インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by mosaiquedodeca | 2016-09-21 18:29 | 猛描プータと愛犬クーコの話 | Trackback | Comments(0)

蛍の写真

 ちょっと前の記事で、 シャンプーをサボった時の我が家の犬の匂いが、フランスパンの香ばしい香りから “ソーシソン(サラミソーセージみたいなもの)” の匂いに変るというような事を書きました。記事を書いた事が引き金になって、また無性にソーシソンが食べたくなってしまいました。しかし東京にでも出掛けないと手に入りません。モヤモヤしていたところ、思いが通じたのか、偶然日本に来ていたフランス在住の友人からお土産に頂きました。かつて我が家を訪れた時、クーコ(シャンプー前の)の獣臭を「靴下の匂いだ」と言って笑っていたその友人が日本を旅行中で、私に会いに来てくれたのです。

 今日はその友人、M君(※1)の作品について書きます。
彼はこの夏一ヶ月程日本の地方をあちこち回って蛍の写真を撮っていました。実は昨年の夏も蛍の写真を撮りにきていました。しかし蛍を追っかけて各地を回っていて、スケジュールに一日の余裕も無かったそうで、会えませんでした。今年は一日だけ空けて会いに来てくれました。その日私は「千葉こどもの国」でガラスモザイクの体験教室を開いていました。そこにわざわざフランス人の奥さんと一緒に訪ねてくれたのです。忙しいかも知れないので「あんまり話しは出来ないかもしれないよ」と言いましたが、それでも構わないということでした。子供達の体験指導の合間に話しを聞いたところ、昨年撮影した蛍の写真を作品にしてパリで展覧会を開いたのだそうです。

 その作品を見せてくれました。私の第一印象は “?” でした。プレゼン用に小さく印画されたその写真は白い額縁マット紙に囲まれた真っ黒の画面でした。そして何やら一部に粉がこぼれてしまったような小さな白い点々。言ってみれば、黒い紙に白い埃がついてしまったような感じ。そっと吹き飛ばしてキレイにしなくっちゃ・・・と思わせるくらいの微かな埃。
 蛍の写真というので私は色付きの写真を想像していました。青緑色の奇麗な光が飛び交う幻想的で奇麗な写真を。しかし私が見たのは唯々、真っ黒な紙でした。

 しかし、蛍イコール奇麗な色というのは固定観念なのですね。小さな写真なので分からなかったのですが、じっと見ていると画面の下の部分に、眼に見えるか見えないかくらいの薄い線が交錯しています。それはどうやら手前の草むらのようです。展覧会の時はもっと大きな画面の写真が飾ってあり、その前に立って眺めているとやがて眼が暗闇に慣れて色んなものが見えて来るのだそうです。確かに落ち着いてじっくり見ると何か見えて来そうです。なるほど、彼の表現したいものが分かった気がしました。


 私はガラスモザイクで絵画を描いています。ガラスモザイクは色んな色のガラスピースを並べて作ります。近くで見ると個々のガラス片が宝石のように美しく光り輝いて見えて、その材質感(物質としての存在感)に魅了されます。画面からの距離が遠ざかるに連れて、ガラス片だと思っているものが他の物(描かれている物)の一部に見えて来ます。遠くから眺めるとそれはもう、パンだったり、チーズだったり、薬缶だったり、炎だったり・・・。物質の色や質感が、その配置の妙によって人にイマジネーションを喚起させ、絵画が成立します。
 色ガラスという物質が、視点を遠ざけると物や空間に変る。一方部分に眼をやれば光の反射で輝くガラス片が見える。見る人の意識が “物質” と “空間” の間を行ったり来たりします。その “ゆらぎ(※2)” を引き起したくて、絵の具では無く、色を配合する事が出来ない又細かくも作れない、色ガラス片を使って絵を描いています。学生時代にガラスモザイクに初めて出会った時から、その “ゆらぎ” を感じ、以来それは私の心を捉えて離しません。

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 M君が蛍の写真で、見る人に味わってもらいたいのは、目の前の真っ黒な壁(展覧会では大きめの画面に印画して飾っている)が奥行きのある夜の風景に変る、その瞬間の驚きなのでは無いだろうか? 真っ黒い紙の向こうに、突然空間が開けて闇の景色が現れてくる、そのヴィジョンが見えた時の喜びなのでは無いだろうか? と私は思いました。
 彼と会った時間はそんなに長くなく、しかもこちらは仕事中だったのでその辺のところまでは話しは出来ませんでした。本人に訊いた訳ではありません。従ってこれはあくまで私の勝手な憶測です。

 蛍の写真はカメラのファインダーを一晩中空けっぱなしにして撮影するような長時間の作業だそうです。蛍が飛ぶと点は線になり、点滅すると点線に。ゲンジボタルやヘイケボタルなど種類によって、また同じ名前の蛍でも地域によって光り方(点滅周期など)が違うのだそうです。従って黒い画面の白い埃の形も様々でした。
 今回もパリに帰ったら展覧会を開くと言っていました。




※1 M君は日本の美術学校の時からの友人でフランスに留学してからも同じ学校に通っていました。1年か2年後輩でしたが、気が合ったというか、話しを始めると止まらなくなって、気がつけば大通りに面したキャフェテラスで何時間も話し込んでいたなんてことが、幾度もありました。彼は私の知らない事を沢山知っていて、話が面白いのです。会話をすることでお互いの考えが深まるとてもいい関係です。 私が帰国してからも、彼が日本で仕事をする機会が何度かあって、そう云うときは必ずと言っていい程会って話しをしました。夜に会って、話し始めたらいつの間にか朝になったなんてこともありました(その頃は若くて体力がありました)。今は何年かに一回しか会えませんが、時間にゆとりがあれば何時間か話し込んでしまうでしょう。それは美術に限らず多岐の分野に渡ってのものになる筈です。原発やISISなどに関して話もしたいと思っています。今回は「嫌な世の中になって来たね」と言い合っただけで、それ以上の話はできませんでした。彼のフランス人の奥さんは「日本に来る前、地震が怖くて躊躇した」と言っていました。それに対して、彼と私は全く同じ言葉を返しました。「地震の方がましか、テロの方がましか、どっちかだね」って。嫌な世の中ですね。


※2 昔、印刷屋が発行していたフリーペーパーのインタビューを受けた事があります。 “私の絵画の原点について” みたいな話をしました。中学生の時に親戚の人から油絵の具一式を貰って油彩画を始めた事。そしてある時、窓から見える山を描いていて、山肌に見える木々の色や形がくっきりと見えるのに、豚毛の固くて太い筆では思うようにいかず、 “俺は下手クソだな” とがっかりして椅子から立ち上がって離れてみたら、そこに山の景色がしっかりと描かれていた事。近くで見ていたら唯の絵の具の塊なのに離れて見たら山の景色に変っていたという経験が(その時の驚きと感動が)私の絵画の原点となった。この話をしたらインタビュアーの方がすごく喜んで、プリゴジンという人の “ゆらぎ” の理論を持ち出して共感してくれました。

以下その抜粋
 :モザイクのおもしろさは、「物質が空間」になるところだとOさんは語ります。近くで見るとガラスや石にしか見えないのに離れて見ると空間が現れるおもしろさ。光が乱反射するガラスや大地の色を放つ石からは、物質に宿る命が見えるかのようです。
 私たちは美に触れる時、状況や生活背景、心の状態といったさまざまな座標軸によって感動の波がゆらぎます。自己を探り美を創り出した作家自身のゆらぎにも共振して。
 〈ゆらぎ〉についてはノーベル化学賞受賞者イリヤ・プリゴジンが次のように説いています。『〈ゆらぎ〉が外的なエネルギーの交流によって強化されるときシステムは混沌へと向かうのではなく、より高次の秩序へと進化する』『希望と考えるのは、小さな〈ゆらぎ〉でさえも成長して、全体構造を変えうるからである。それゆえ、個々の活動は無意味なものとして運命づけられてはいない』。この理論は・・・・:

 プリゴジンの理論は良く分かりませんが “ゆらぎ” という言葉は気に入りました。作品を見る時、先ず無機物の美しい石やガラスが眼に入る。次に個々の材料が有機的に組み合わさる事により、素材の材質感とは ”違う質感” を帯びた物が周囲の空間と共に現れる。硬いガラスがふっくらとした食パンの焦げかかった皮に見えたり、切り口から溶けかかってしたたる前のカマンベールチーズに見えたり。あるいはガス台のケトルを沸騰させる青白い炎に、白いガラス片が透明なビニールの反射光に。
 鑑賞者の意識が、現実(石やガラス)と幻覚(描かれたイメージ)の間を行き来する。常に見え方が移ろい、気持ちが “ゆらぎ” 続ける。そう云った作品を作りたいと思っています。

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インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by mosaiquedodeca | 2016-09-12 18:46 | Trackback | Comments(0)

台風

 台風9号、関東地方直撃でしたね。雨もですが風が強かったですね。外でドンドンと音がするのでなんだろう?と見たら物置が倒れていました。後ろに単管鉄骨の構造物の柱があったのでそれに寄りかかっていました。単管柱の位置が端っこだったので、箱が歪んで引き戸が半分開いてしまいました。中には高圧洗浄機だの草刈り機だの丸鋸だのが入っていましたが、そのまま放置するしかありませんでした。出て行ったら危険ですからね。今朝になって立て直しました。幸い中の物は無事だったようです。

 それから、我が家の周辺は停電になってしまいました。夜までには復旧するだろうと思っていたら、外のスピーカーで「復旧の目処がたっていません」等という放送が聞こえて来ました。すぐ近くの同じ町内の知り合いの家は停電していないのに・・何所で分かれているんだろう?

 いよいよ夕方になって暗くなって来たので慌てて電池を買いに行ったり、ロウソクを探したり。ロウソクはこどもの国の物作り体験のメニューでステンドグラス(風)のキャンドルランプ作りというのをやっている関係で沢山持っています。どうせならと思い、見本に作ったキャンドルランプに火を灯しました。ロウソクの灯りと懐中電灯の光の元、家内が肉野菜炒めを作り、それと白飯が夕食になりました。
シンプルなメニューですが暗い中でキャンドルの元で食べるご飯は妙に美味しく感じました。皿の中は暗くて何の料理か分かりません。「闇鍋みたいだ」と家内。私も同感でした。

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   色んなキャンドル

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ガラスのコップの上部をわざと割った容器の中にロウソクを入れてある

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   こちらは別のロウソクが入れてある

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   見本のステンドグラスのキャンドルランプと焼酎の水割り

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   キャンドルランプのデザインは流れ星

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   懐中電灯に照らされたユーキ、落ち着いています

 友ちゃんは肝っ玉が据わっているのか、今回の台風で大きな音がしたり壁が揺れたりしても終始落ち着いていました。 クーコは台風を怖がって大変でした。夜中に台風が来た時は部屋の中をウロウロと歩き回ってずっと怯えていたそうです。私はグースカ眠っていたので知らないのですが、家内がずっと付いていてあげたのだそうです(のんきに眠っていた私は頼りにならんと、またもや株を下げてしまったのでした)。 一方猫のプータもそんな時はただ眠っていたのでした。 そういう所は、友ちゃん、クーコよりプータに似ているのかも知れません。
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インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by mosaiquedodeca | 2016-08-23 19:38 | 猛描プータと愛犬クーコの話 | Trackback | Comments(0)

ユーキ7ヶ月

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   眠いよ〜

 我が家にユーキ(友生)ちゃんが来てから7ヶ月が経ちました。最初の頃、いろいろ心配した事や克服しなければいけなかった諸々の事があったのですが、今は “それはどんな事だったっけ?” と、俄には思い出せないくらいになりました。

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    な〜に?お父さん わたし眠いんですけど

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    用が(おやつが)無いんなら寝るよ

 大変だったお留守番ももう慣れたものです。帰った時の大騒ぎは無くなりました。最近はどういう訳か玄関に迎えに来ても、私たちを確認すると直ぐソファーに戻ってしっぽをブンブン振り回して、靴を脱いで荷物を抱えて入って来るのを待っています。そして頭を撫でたりあごをぐりぐりしたりのスキンシップをしてやるとしっぽブンブンが治まって落ち着きます。最初の頃は気が狂ったように喜んで私たちに纏わり付いて、後を追いて部屋中を走り回りました。ソファーに飛び乗り、飛び降りてもう一台のソファーに飛び乗り、そして空中飛びでソファーからソファーに・・(私たちは “三角飛び“ と呼びました)。それがしばらく収まりませんでした。それだけ不安で心配だったのでしょう。今は寂しいけれどそんなに不安ではないようです。行くときは「お留守番だよ」って言うと、ソファーに寝たまま哀しそうな眼で「行ってらっしゃい」と言います。これは先代犬のクーコと同じです、つまり我が家の子になったということでしょうか。

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      眠いよ

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     うつらうつら・・・

 そういえばユーキちゃんのお留守番には気を付けなければならない事が一つあります。それは生ゴミです。これを片付けておかないと大変な事になります。クーコは決してやらなかったのですが、ユーちゃんはプータ(我が家にいた猛猫)並みにゴミ箱を漁ります。プータが死んでから10年以上経っているのですっかり忘れていました。生ゴミは蓋付きの入れ物に、食べ物はすべて冷蔵庫に片付けて出掛けていました。尤もプータの場合は出掛けている時だけでは無く、私たちの目の前で平気で食べ物を漁っていたし、足掛かりがあれば高い所でも安全ではありませんでした。調理台の上のオリーブオイルの蓋を嘗められた事もありました。

 ユーちゃんは漁った生ゴミを喰わえて私のベッドの上に持ち込んで楽しんでいました。お陰で大型コインランドリーのお世話になるという、私たちにとっては貴重な経験をさせてもらいました(その便利さを初めて知ることになりました)。

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     ポジションを変えて

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     結局目が覚めてしまったじゃないか

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   (寝起きの顔です)

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えっ何!おやつ? (ユーちゃんのチャームポイントはこの真っ白な前足としっぽの先です)

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     なんだ、おやつじゃ無いのか

 最初の頃と違って来たと思うユーちゃんの行動がもう一つあります。散歩の時のヤンチャぶりです。確か来たばっかりの頃は他の犬達に吠えかかるような事はしなかったように思うのですが、何ヶ月か経った頃から、すれ違う犬にやたら吠えかかるようになりました。始めは、我がもの顔に振る舞うのはココ(地域)を自分の場所と思えるようになったのだと喜んでいましたが、そのうち他の犬にのべつ幕無しに突っかかるので困るようになりました。犬だけでなく猫でも鳥でも何でも突っかかります。知らない人にも、吠える事はしませんが、逆毛を立てています(これは怖がって警戒しているようです)。

 そこで目下これを正すべく躾け中です。他の犬に突っかかって行こうとした瞬間にリードを “ビシッ” と引くようにしています。逆毛を立てて呼吸を荒くするくらいまでは何もしませんが、吠えて突っかかろうとしたらこれをやります。そうするとすうっと逆毛が倒れて大人しくなります。向こうの犬がワンワン吠えていても私にぴったり寄り添って通り過ぎるようになりました。
 最初の時は私に叱られたと思ったのか、通り過ぎた後に足を止めて私を見上げました。不安そうな顔だったので、しゃがんで頭を撫でて褒めてやりました。「いい子だったねえ、よく我慢した。いい子だ、いい子だ、大好きだよ!」と言うと安心してまた歩き出しました。これを繰り返していたら、いつも遭う犬には向こうが余程近づかない限り応戦しないようになりました。まだまだ躾の行き届いた大型犬(ヨーロッパの、レストランに同行出来る犬)のようではありませんが、少しは改善しました。

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インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by mosaiquedodeca | 2016-07-08 09:16 | 猛描プータと愛犬クーコの話 | Trackback | Comments(0)

フランスパン

 先日出掛けた時に、サンドイッチを買って食べました。そのパン屋は初めて入ったお店でした。昼食を買う為に入ったのですが、店頭にあったフランスパンを見て衝動的にそれも買ってしまいました。その日の夕飯のメニューの事は聞いていなかったので、 “勝手にパンを買って帰ったら怒られるかも知れない” という思いが頭をよぎりましたが、おいしそうだったのでつい・・・。幸い家内は特に決めていなかったようで、「パン買った」とメールしたらそれに合わせたメニューにしてくれました。

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      クーコ

 私は、フランスパンは見ただけでおいしいかどうか分かります。中身の詰まった重たいパンなのか、スカスカの軽いパンなのか?(大きい気泡がポコポコと空いているのか、小さい気泡が詰まっているのか?) 皮は厚くて硬いのか、薄くて柔らかいのか? しっとりとしているのか、パサパサしているのか?・・などが見えて、どんな味か分かってしまうのです。

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 私にパンの知識がさほどある訳ではありません。作ったことなど一度もないので、どんな粉を使い、何を加え、どのような段取りで作るのかも全く知りません。ましてや温度や水分、気圧などとの関係を知っている訳もありません。従って、理屈が分からないので、外見と中身の関係を説明することが出来ません。パンの組成について人に講釈を垂れたり、外見からの見分け方を伝授することも出来ません。ただ、フランスパンを見ると、勝手に頭の中にイメージが出来てしまうのです。噛んだ時の歯に伝わる固い皮の抵抗感、舌触り、そしてその後に広がる味。粉の味だったり、塩味だったり、焦げの苦みだったり。そして、説明の付かない諸々の・・味。一緒に食べたいハムやソーセージやチーズ、あるいは肉料理(過去に食べた、美味しかった一皿)などが浮かびます。そして、お供に飲みたい赤ワインの味と香り・・・。それらのイメージが一瞬にして脳内を駆け巡ります。

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 いつ頃からそういうイメージが湧くようになったのかは思い出せません。フランスに留学していた7年くらいの間に、パンの味を見分ける(外見だけで)能力が身に付いたかというと、そういう覚えはまったくありません。毎日食べていた筈ですが、当時はどこのパン屋で買っても、どこのレストランで食べても、たとえ安い学食のパンでもおいしいとかまずいとか思った記憶がありません。すべておいしかったように思います。そもそもフランスパンという物を食べたのは留学してからで、そこで初めてパンがおいしいものだと知りました。日本で食べていたのは食パンで、あまり好きではありませんでした。朝食にトーストを焼いてコーヒーと一緒に食べるのはオシャレだと思ってカッコ付けて食べましたが、無理がありました。

 何も付けずにパンだけで食べてもおいしいパンがあるなんてフランスに行って初めて知りました。カマンベールチーズでバゲット(※1)を食べ始めたら、止まらなくなって、まるまる一本食べてしまったこともあります(結構大きいパンなのに)。

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      クーコ

 パンを見分けることが出来るようになったのはおそらく、帰国してから街中のパン屋で買うフランスパンが私の頭の中にあったものとイメージが違ったことが始まりだったのでしょう。おいしいパンを探していろいろ買って食べているうちに分かるようになったのだと思います。

 ここ10年くらいの間に、おいしそうだと思って買ったパンが外れたことは、記憶にある限り一度もありません。いつも買うのは近所の贔屓にしているパン屋(※2)のパンで、これはとってもおいしい特上のパンです(上の写真のバゲットはそこのパンです)。しかし、出掛けた時などに買うのは、行き当たりばったりのお店になります。そういうお店のパンが特上のパンだということは滅多にありません。どの程度のおいしさか?つまり、その日の食に供するに充分なおいしさかどうかを見て、合格なら買います。そしてそれらのパンも、見た時にイメージしたことが外れたことは一度もありません。

 見ただけでおいしさを見分けられるなんて、 “よほど食い意地が張っているんだな” って思われるかも知れません。・・・その通りです(※3)。

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        ユーキ

 さて、この日買って帰ったパンを持って玄関を入ったら、ユーキちゃんがまとわり付いてきました。しっぽを高速回転させて、思いっきりねだられてしまいました。パンは結構塩を使っているので、犬猫にはあんまりあげないようにしなければなりませんが、こんなにねだられたら、あげない訳には行きません。端っこをちょっと千切って台所の隅に行っておすわりをさせました。しかし、直ぐにじれったくなって伸び上がってきます。そして野太い声で「ワン!ワン!」と2回吠えて催促しました。その吠え方が偉そうで頭に来たから暫く待たせてからあげました。ユーキにとっては我を忘れて吠えてしまうくらいおいしい匂いがしていたようです。

 クーコもおいしいパンとそうでもないパンでは全く反応が違いました。いつも買っている上記のパン屋が閉まっている曜日に、仕方なく他店で買ったパンに対しては、一応ねだりましたが吠えてまで催促するようなことはしませんでした。おいしいパンに対してはユーキと同じく凄まじい反応でした。

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          パンと赤ワイン:ガラスモザイク絵画

 勿論この日の食卓には赤ワインを添えました。某コンビニのとても安い、しかし中途半端な値段と味の他のワインよりはずっと美味しいワインを。

 そして、暫く後には、久しぶりに飲んだワインのせいで酔っぱらった家内がユーキをつかまえて何やかやと絡んでいる光景がありました。ユーキは時々チラッと私の方に視線を向けて助けを求めるかのような顔をします。私は頭を撫でてあげました。そんな酔っぱらいの彼女が突然「おーッ おまえ、おいしそうな色だなあ!」とユーキに向かって言いました。

 思い出しました! クーコを見て何度か「バゲットという名前にすればよかったなあ」と家内と話し合ったことを。クーコは白と茶と黒の配分が、おいしいバゲットの色だったのです。背中に頬をスリスリして「香ばしい好い匂いだ」なんて言ったこともありました。もっとも、長い間シャンプーをしないでいるとバゲットではなくソーシソン(※4)の匂いになりましたが。
 ユーキは若干色の配分が違って、茶色より白いところが多いので、バゲットというより表面の白い粉が多い田舎パン(パン・ド・カンパーニュ)に近いような気がします。

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        丸いカンパーニュのようなユーキ







※ 1、今から数十年前、フランスにいた時のことですが、いわゆるフランスパンは3種類ありました。細い方から順番に、フィッセル(紐)、バゲット(棒)、グロパン(グロは太いという意味)です。今近所のどのお店にもバタールというパンが置いてありますが、これに関しては記憶がありません。バゲットは手頃な食べやすいパンで、一番売れていたと思います。フィッセルは朝食に食べることが多いようです。パリのホテルの朝食は大体次のような感じです。フィッセルにバターとジャム、そして大きなカップに(ご飯茶碗みたいな大きさのボールの時もある)暖かいコーヒーと暖めたミルクをドバーッと注いでたっぷり飲みます。
  フランスの都市部では朝食のパンは朝買いに行きます。焼きたてのパンを買ってきて食べるのです。従ってパン屋は真夜中にパンを焼いています。パン屋はお互いに休日を調整し合って同じ地区でパンが買えない日は無いようにしています。
 古いフランス映画やイタリア映画を見ていると、農民が大きな焦げ茶色の丸いパンを切り分けて食べているシーンが出て来ます。いわゆる田舎パン(パン・ド・カンパーニュ)というものだろうと思いますが、これは中身が詰まったとても重たいパンです(多分それぞれの家で焼いているのでしょう)。切り口もフランスパンのように白くはありません。グレーっぽい色です。すこし酸味があります。焼いたその日よりも一日以上置いた方がおいしいと言われています(以前住んでいた長野県諏訪地方の原村にあったカナディアンファームというレストランで売っていた田舎パンが美味しくて時々買って食べていました。そこのパンを焼いているご主人が言っていました)。

※ 2、お隣の市、大網白里市に「sora±hana」というパン屋があります。ここのパンはどれもおいしくて、とても重宝しています。特にフランスパンがおいしくて、しかもリーズナブルな価格なので良く買いに行きます。

※ 3、私だけでなく世の中には同様の人が沢山います。フランス人は牧場で草を食んでいる体格の立派な牛を見て、 “美味しそうだ” なんて思うそうです。日本人だって似たようなものです。生け簀のある料理屋では、覗き込んで脂の乗ったアジ等を見分けてリクエストするのですから。

※4、ソーシソンは柔らかいサラミソーセージみたいなもので一般的なサラミより太くてとっても美味しいソーセージです。表面に白い粉がまぶしてあり、匂いを嗅ぐと、嫌な匂いではないのですが、ちょっと獣のような臭いがします(フランスに住んでいる友人は靴下の匂いだなんて言っていましたが)。これが抜群に旨くて(大体美味しい物はチーズでも何でも臭いのです)バゲットととても相性が良いです。
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インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by mosaiquedodeca | 2016-05-13 09:15 | 猛描プータと愛犬クーコの話 | Trackback | Comments(0)